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引き籠もりニート自室ダンジョンで最強になる~俺だけ最強の装備やアイテムで世界最強に!?~  作者: 仮実谷 望


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第二十六話 トリプルデートは隠蔽の香り

【佐藤家・玄関前】


「佐藤さん、昨日の件の追加調査として、週末に二人でダンジョンへ――」 三沢がいつもの完璧な微笑みで誘いに来たその時、ドアが勢いよく開いた。


「ちょっと待ちなさい。蓮の『保護者』として、私も同行させてもらうわ」


現れたのは、フリル多めのゴスロリ風ローブに身を包んだアキラだった。手には、蓮の部屋のモップを改造した怪しげな『クリスタル・スタッフ(自作アンテナ内蔵)』を握っている。


「……彼女は?」 三沢の目が、一瞬で「公務員」から「狩人」の鋭さに変わる。


「あ、えっと……幼馴染で同居人のアキラです。引きこもりすぎて、最近自分が魔法使いだと思い込んでる痛い奴なんです……!」 蓮の必死のフォローに、アキラは「失礼ね」と鼻を鳴らした。


「三沢さん、だったかしら。蓮の『無能ぶり』を証明したいなら、パーティーを組むのが一番効率的よ。行きましょう、C級ダンジョン『黄昏の古森』へ」


【C級ダンジョン:黄昏の古森】


「はぁ、はぁ……森は空気が薄くて……もう歩けません……」 相変わらず「最弱」を演じて地面に這いつくばる蓮。


その前方から、獰猛な『シャドウ・ウルフ』の群れが飛び出してきた。 「佐藤さん、危ない!」 三沢が政府支給の魔導拳銃を構えた瞬間、アキラがスタッフを掲げた。


「蓮、どいてなさい。――システム介入、物理演算、書き換え」


アキラがスタッフのグリップにある隠しキーボードを叩く。 《パッチ適用:【重力定数・極小化グラビティ・ハック】》


ウルフたちが跳躍した瞬間、彼らは空中で静止した。まるで重力が消えたかのように、無様に空を掻き、ゆっくりと天井へと浮いていく。


「な……ッ!? 無詠唱で重力魔法!? しかもこの規模……!」 三沢が驚愕してアキラを見る。アキラは澄ました顔で、「ただの気合よ」と嘘をついた。


「次は熱力学のハック。――燃えなさい」 スタッフの先端から放たれたのは、小さな火種。だが、それがウルフに触れた瞬間、周囲の熱を一気に吸収して超高温のプラズマ爆発を起こした。


「……あなた、本当にただの引きこもりなの?」 三沢の目が、明らかな「闘志」と「敵対心」で燃え上がる。このアキラという女、佐藤蓮の正体を隠すための「盾」であり、同時に国家レベルの脅威になりうる存在だと直感したのだ。


「フン。国に管理されてるあなたたちとは、処理能力スペックが違うのよ」 アキラもまた、蓮の生活圏を守るために、三沢を徹底的に威圧する。


【深まる亀裂】


「佐藤さん、次はあちらのエリアを調査しましょう。アキラさんは……ここで待機していていただけますか?」 三沢が蓮の腕を強引に引き、二人きりになろうとする。


「あら、蓮は私の『バフ』がないと歩くこともままならないわよ。ねえ、蓮?」 アキラが反対側の腕を掴み、スタッフから不穏な電気花火を散らす。


「(……死ぬ。二人とも怖すぎる……!)」


蓮は左右から引っ張られながら、助けを求めるように空を見上げた。 三沢はアキラの「魔法」の正体ハッキングを暴こうと目を凝らし、アキラは三沢の通信機器にこっそりウイルスを送り込んで情報を遮断する。


「……佐藤さん、あなた、本当に運がいいだけの人なんですか?」 三沢の追求が、より執拗に、よりプライベートな領域へと踏み込み始める。


「(アキラ、なんとかしてくれ! このままだと戸籍まで洗われる!)」 「(分かってるわよ。……次は、あっちのボスを『バグ』らせて、混乱に乗じて逃げるわよ)」


女子二人の火花散る視線が交差する中、蓮の「偽りのF級生活」は、かつてない崩壊の危機を迎えていた。

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