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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第4章 中学最強が決まる全国大会

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関西の大型選手達

「明日の試合は名西寺で開催地の代表校が相手。向こうの方が地元で場慣れしてると思うし、かなりチーム力も高めだ」



 全国大会の間、拠点としている大阪のホテルの一室に桜見チームは集い、ミーティングを行なっていた。



 竜斗は対戦チームとなる名西寺について話す。



「大阪のサッカー名門中学で部員数は近畿で随一と言われ、その中でも特に優れた1軍が今大会を戦う彼らです」



 神奈は何時ものように、タブレットで烈気達の試合する姿を選手達へ見せる。



「全国No.1と言われるDFの番名烈気。あいつの壁が堅いのは勿論だけど、攻撃でも大会一の長身から繰り出されるヘディングが厄介だ」



「うわ〜、CKとか与えたくないなぁ」



 竜斗の話す側で楽斗はセットプレーを与えるのは嫌だなと、画面越しで烈気の姿を見ていた。


 動画で彼は空中戦で圧倒的な高さを誇り、相手との空中戦を制する。



「高いなぁ〜」



「彼の身長は193cmと、今大会で1番身長の高い選手で兄さんとは正反対のタイプ」



「知ってるよー、僕は1番低いみたいだからー」



 同じDFでも与一と烈気、その身長差は44cm差で大人と子どもぐらい開いていた。



 その点についても注目を集めているらしい。



「圧倒的に高い彼の攻撃参加も厄介ですが、もう1人名西寺には要注意選手がいます。それが彼、韓国人の留学生コ・センハです」



 次にタブレットの画面が映し出すのは短めの青い髪で、長身でモデルのようなイケメン。



「うっわ〜、絶対モテる顔してるし足なっげ!」



「同じ中学生とは思えないっすよ!」



 プレーより先に霧林、海東はセンハの容姿に目が行く。



「彼が名西寺の司令塔でテクニックに加えて豊富な運動量を兼ね備え、此処まで彼は全試合フル出場しています」



「凄いタフだなぁー。暑さに強いのかな?」



「だとしても全試合出るのは凄ぇよ」



 全試合に出続けられる程のスタミナを兼ね備え、これには輝羅や竜斗が驚いていた。



「……僕だけじゃなかった……中盤のフル出場仲間……」



 ちなみに影二もボランチで此処まで全試合フル出場中と、意外な底無しのスタミナを見せる。



 自分以外にも同じ仲間がいて何処か嬉しそうなのは気の所為ではないだろう。



「しかも長身ですから、彼と中盤のハイボールで競り合うの大変そうですよ」



「彼の身長は181cmと長身DF並に高いです」



 若葉の長身という言葉へ付け足すように、神奈はセンハの身長を明かす。



「ってなるとセットプレーがヤバそうだなぁ……他にも180を超える選手が名西寺にはいるし」



「まともに高さで競ったら俺ら勝てないって……」



 一部の桜見選手達は、名西寺の高さによるセットプレーが脅威だと思っている。



「大丈夫だって君達ー!」



「わっ!?」



 不安に思ってる選手達へ、輝羅は肩を組んできた。



「あっちがどう来てもゴールを割らせなきゃ負けないからさ。どんな大きいのが来ても僕らの壁は難攻不落、自信持って行こうよ♪」



「お、おう……」



「確かにまぁ、桜見は失点してないからな……」



 輝羅の言葉を受けて、後ろ向きだった部員達は大丈夫と思うようになる。



 彼らの不安を心で読み、決戦前に不安な気持ちで臨まれては困るので声を掛けるのを忘れない。



 明日は極力セットプレーを与えないと決め合って、桜見は準決勝の戦いに備えた。



 ☆



 快晴となった朝を迎え、桜見の選手達を乗せたバスは準決勝の試合会場へ移動。



「もう1つの試合では石立と神上海。事実上の決勝戦って言われてるみたいだねー」



「一昨年と去年の優勝校同士の試合だから、注目度は向こうの方が高いみたい」



 与一と神奈は隣同士の席となり、それぞれスマホとタブレットを操作して、準決勝もう1つの試合についての記事を見ていた。



「石立は神上海に前回負けてるからねー。因縁あるし、そっちの方が面白いって所じゃないかなー?」



 後ろの席に座る輝羅も会話に参加してくる。



「石立と神上海か〜。同じ時間のキックオフじゃなければ見られたのに〜」



 与一としても興味のあるカードで、普通に見たいと思う組み合わせだ。



「お前ら、今は目の前の試合が大事だからな。名西寺だって優勝候補の一角って言われてる程なんだからよ」



 そこへ輝羅の隣に座る竜斗も加わり、目の前に集中するようにと双子への注意が飛ぶ。



「勿論、負ける気は無いってー♪」



「何時も通り勝って決勝戦に行くからさ♪」



 双子は揃って準決勝で勝つ気満々だ。



 ☆



 準決勝の会場には多くの観客が入り、主に関西の観客が多い。



 やや桜見にとっては、アウェーな環境となるだろう。



「全国の準決勝になるとスタジアムも大きいねー」



「お客さんも結構入ってるよー」



 それも与一、輝羅には関係無いらしく、アップで体を動かしながら会場を見回す。



「出来れば決勝で当たりたかったんやけどなぁ」



 双子の背後に大きな影が現れると、2人は同時に振り返る。


 そこには烈気の姿があって、お好み焼き屋以来の再会だ。



「決勝のスタジアムはもっと大きくて盛り上がる所やけど、そこには俺達が行かせてもらうで?」



「えー、それ聞いたら決勝どんなスタジアムか気になっちゃうよー。僕らが勝って行くから♪」



 烈気から決勝のスタジアムについて聞かされ、興味が湧いてきた与一は今日の試合で負ける気は無いと、彼の顔を見上げて言いきる。



 40cm以上の身長差と、実際並べば同じ中学生とは思えない。



「そうそう、お好み焼きをご馳走してもらったのは感謝するけど加減はしないからねー?」



「阿呆、加減目当てちゃうし俺も本気でお前ら兄弟倒しに行くで」



 輝羅も烈気も負ける気は無いと早くも火花を散らす中、1人の人物が近づいてきた。



「──君達が神明寺か」



 青い髪で整った顔立ちに加えて長身の選手。



 与一と輝羅は目の前の人物が韓国人の留学生コ・センハと分かり、彼は双子を見下ろす。



「モデルか俳優、アーティストみたいだね君ー。絶対モテたりするでしょ♪」



「足なっが〜」



 その双子は容姿端麗な同じ中学生を珍しそうな目で見ていた。



「……神明寺の名は韓国でも有名だ。その血を受け継ぐ君達も相当な実力者で、イタリアのジュニアクラブ所属から既に頭角を現している」



「そういうの知ってるって事は君、かなり僕達のファンだねそれ♪」



 明るく笑う与一に対してセンハの方は険しい表情。


 側に居た輝羅は彼の心を覗き込む。



「(……僕達を倒そうっていう気持ちが滅茶苦茶熱いね。日本と韓国ってアジアのライバル関係なだけじゃなさそうか)」



 センハの心は双子を絶対に叩き潰して勝つと、彼の静かな言葉からは想像が出来ない、マグマのような煮え滾る熱い心を秘めていた。



「センハ、行こうや。神明寺っちゅうのは読みが鋭い事で有名やし、これ以上話したら作戦読まれるかもしれん」



「……ああ、烈気」



 烈気がセンハの左肩に軽く右手を置いて、アップに戻ろうと言えばセンハは軽く走っていく。



「でっかい関西と韓国のプレーヤーかぁ〜。やっぱ全国に行くと面白い組み合わせに出会えるもんだね♪」



「じゃあ大型選手達を倒しに行きますかー」



 自分達よりもずっと大きな選手を相手に、与一と輝羅は彼らを狩ろうと動き出す──。

与一「大きかったりイケメンの選手がいたりと、関西のチームは個性が強いなぁ〜」


輝羅「193が目立ち過ぎるけど181の身長も充分高いからねー。僕達からすれば」


影二「……大き過ぎ、何を食べればあそこまで伸びるんだろ……」


楽斗「そりゃ牛乳だろうねぇ。選手によっては滅茶苦茶伸ばしてきたみたいだし」


与一「後は沢山食べたりとかー、どっちにしても2人は大きいよー」


輝羅「次回からは桜見と名西寺の準決勝! どんな試合になるのかお楽しみに♪」

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