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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第4章 中学最強が決まる全国大会

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ベスト8のライバル達

 桜見がベスト8を決めた頃、他の試合も行われて次々と勝ち進んでいた。



『石立中学、ワンタッチの速いパス回しだ!』



 石立の中盤によってボールが動き回り、相手に触れさせず海斗がボールを持つ。


 相手の和歌山県代表、山岡北中学のプレスは彼らを捕まえきれない。



 迫り来る山岡北選手の姿はしっかり見えており、その間を射抜くスルーパスを出して前線のエース戸村に通す。



 これでGKと一対一になったチャンスを逃さず、しっかりと決めて得点を重ねていた。



『強い! 石立、1回戦に続いて2回戦も5ー0と大差を付けての勝利!』



 相手も全国の強豪ではあるが、石立は持ち前の力を見せつけて相手を寄せ付けない。



 特に此処で活躍したのは海斗で、2アシスト1ゴールと現時点で最も多くのアシストを今大会、記録している。



「ふ〜、もう少しで頂点か……」



 海斗はタオルで汗を拭い、頂上を見据えた。


 その前に立ち塞がるであろう、強大なライバル達の姿も勿論忘れない。



「(負けてたまるかよ……神上海が来ても桜見が来ても、今度こそ勝ってやる)」



 海斗の思い浮かんだ2校には負けたままで、彼らに借りを返して中学サッカーから高校サッカーへ飛び込む。



 それが海斗にとっては最高の形だ。



 石立5ー0山岡北



 戸村2


 米沢1


 海斗1


 オウンゴール1



 マン・オブ・ザ・マッチ


 社海斗




 ☆



「5寄せぇ! 遅れとる!」



 フィールドで烈気が味方の選手達へ叫び、より素早いプレスを要求。


 名西寺は中盤で早々に攻撃を潰し、相手の体勢が整わない内にカウンターを仕掛けていく。



『中盤の厳しいプレスから名西寺が奪って速攻に繋ぐ!』



『この暑い中でも結構走り回ってますね。このスタミナは素晴らしいですよ!』



 多少の疲れは見えるが、名西寺は足を止めずにゴールを目指す。


 それ以上に相手の方が疲れて足が重くなっているせいか、突破は容易かった。



『決まったゴールー! 韓国人の留学生、コ・センハが鮮やかなダメ押し!』



 中学生ながら端正なルックスに180cmを超える、モデルのような長身イケメン。


 韓国人のセンハによる個人技が炸裂。



 名西寺は3点目となる得点を決めて3ー0、後半ダメ押しのゴールだ。



「おーし、敵さん必死に反撃来るやろから此処いっちょ凌ぐでー!」



 岡山県代表、空雲中学は諦めずに1点を返そうと攻めに出ていく。



 烈気の掛け声で名西寺の選手達はフィールドを駆け回り、反撃に出る空雲の攻めを跳ね返し続ける。



『クロスが上がった! 低い球! 番名クリア!』



 相手に一際大きい選手がいるので高いクロスを避けて、低く蹴って来た。



 それでも関係無しとばかりに、烈気は頭から飛び込んで低いクロスを弾き返す。



「(高くても低くても通さへんわ!)」



 空雲側からすれば名西寺のゴール前に巨大な壁が立ち塞がり、自分達の攻撃を阻んでしまう。



 それは試合終了まで続き、名西寺は点を取らせず完封勝利で勝ち上がっていく。



 名西寺3ー0空雲



 吉良


 センハ


 高木



 マン・オブ・ザ・マッチ


 コ・センハ



 ☆



『2点目ー! 沖田創一、後半から出場して今日も得点を重ねていく!』



 スタンドの歓声も注目も1人の美少年に集まっていた。



 優勝候補筆頭の神上海は、後半出場の天才仕事人こと沖田がゴールを重ね、相手の名古屋代表として戦う金林中学は呆然となる。



「(仕事させないって決めて臨んだのに!)」



「(くっそぉ、沖田めぇ……! 顔良くてサッカーも凄いってモテ要素あり過ぎだろうが……!)」



 サッカーとはまた別の嫉妬を向ける金林の選手達、その横で沖田は仲間からの祝福を受けていた。



「このまま行けんじゃね? 2戦連続!」



「取れるならやっといた方が良いって」



 この試合で沖田は既に2点取っているから、もう1点入ればハットトリック達成となる。



 それも2試合連続、後半だけで。



「無理には狙わないよ。勝つのが最優先だからさ」



 沖田にとって大事なのは神上海の勝利と、自分の記録など二の次だと考えている。




『金林中学、反撃に出る! 左サイドからクロス!』



 ゴール前に高く上がったボールに、金林の長身選手がジャンプ。



 それよりも前に源二が掴み取ってキャッチする。


 彼はクロスが上がった瞬間、恐るべき反応で飛び出すと跳躍していたのだ。



「(仕事する気満々だろ、創一!!)」



『これは井上が飛び出してキャッチ……っと、すぐに蹴り出した!?』



 ボールをキープする事を考えず、すぐに右足のパントキックで前線に送る。



 低い弾道で沖田の方へ飛んで行くと、源二からの速い球を彼は難なく右足でトラップして足元に収めた。



『通った沖田! ドリブルで1人、2人と躱す!!』



 軽くボールを蹴って立ち塞がる相手の股下を通過させ、その前に居た選手も沖田は追いついたボールを爪先で擦るように蹴り、フワリと浮かせて相手の頭上を越すと自らも横から通っていく。



 一連の流れるようなプレーに、スタンドからは驚きの声が上がり、最後のGKに対しては右足のシュートで左脇の下を抜けた。



 2戦連続のハットトリックとなるゴールに、会場は大きな盛り上がりを見せる。



『恐るべし沖田創一! これが天才仕事人と呼ばれる彼の力だ!』



『後半だけで3点、まさに全国随一のスーパーサブですね……!』



「ちゃっかり狙ってたじゃんか!」



「なんだかんだで得点欲しかったのかよー!」



 3ー0と突き放した沖田に仲間達が集い、再び祝福していた。



「あくまで「無理には」だから。絶対取れると思ったら勿論取るよ」



 柔らかな笑顔を見せる沖田。


 この少年が全国大会の得点ランキング首位に立つ選手で、人は見かけに寄らない。



 結局、金林を寄せ付けないまま神上海が5ー0と勝利。



 これでベスト8のチームが揃った。



 神上海5ー0金林


 沖田3


 藤堂1


 伊東1


 マン・オブ・ザ・マッチ

 沖田創一

与一「今回はライバル達ばっかりで僕らの出番は完全に無かったねー」


輝羅「長く続ければ、たまにはこういう回もあるってー」


神奈「1度勝った石立含めて強敵ばかりだから、油断しないように」


与一「勿論分かってるよー、しっかり気を抜かず勝ちに行くから♪」


輝羅「次回はライバル視点から僕達の準々決勝が始まるよー!」

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