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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第3章 熱き関東大会の戦い

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63/92

神童と関東最強チーム

 グレーのユニフォームの柳石、GKは赤。



 紫と白のストライプユニフォームの石立、GKは緑



 柳石中学 フォーメーション 4ー4ー2



      畑野  古神


       9   10


   佐藤   森本   火岡


     11    8     7


        大塚


         5


  丸山  谷口  岡井  富田


   2   3    6   4


        小島


         1



 石立中学 フォーメーション 5ー4ー1



        戸村


         9


 村木(新二)   社    村木(新一)


  17      10     11


        笹田


         8


  若杉 川村 米沢 松崎 羽川


   2  3   6   5   4


        登山


         1



「やったね星夜ー!」



「君のナイスアシストだよ影丸!」



 影丸が右サイドからドリブルで切り崩し、ゴール前へ走る星夜にピタリと合う正確にして速いパスから、星夜の右足ダイレクトボレーが炸裂。



 守備の要である米沢、登山達は止められないまま星夜に1点を献上する形となってしまう。



「この僕が先制を許すなんて……!!」



 今大会無失点で来ていたGKが地面に倒れたまま悔しさを見せる。



「古神の噂は聞いてたけど、あれ合わせて来るのか……」



 速いクロスをダイレクトで合わせられて米沢はブロックする事が出来ず、驚くしかなかった。



 まさかの先制を許した王者が揺れ動く中、キャプテンマークを身に着ける者が声を出す。



「気にするなー! 先制される事ぐらいたまにある! 同点、逆転ゴールを決めて勝つだけだ!」



 石立を率いる社海斗は切り替えようと手を叩いて、チームを励ましていく。




「良いぞ影丸ー! 星夜ー! 受け身にならず強気に守るぞー!!」



 ゴールとアシストを決めた2人を労い、小島はキャプテンとしてチームを今一度引き締めた。



『まさかの先制点を許した石立中学、今大会の得点ランキング首位を走る柳石中学の古神星夜が力を見せつけています!』



『まさに神童、ここにあり! といった所ですかね。あのスピードのクロスをダイレクトで合わせられるのは凄いですよ』



 会場は関東王者が先制を許し、番狂わせがあるのかもしれないと、ざわつきが起こりつつある。



 石立のキックオフで試合が再開となり、猛反撃を開始。



 両サイドの村木兄弟が積極的な上がりを見せて、柳石の守備陣はサイドの動きに注意が向く。



「17番気をつけろ影丸! 佐藤11番だー!」



 小島の声が響き渡り、村木兄弟にそれぞれマークが付いた。



 しかしボールを持つ海斗はサイドにパスを出さず、笹田とのワンツーで大塚を突破して中央から突き進む。



『社、笹田の速いワンツー! 柳石ゴール前に近づいて来た!』



 同点ゴールへの意欲を高めると共に、ボールをトラップした直後に右足を振り上げる。



 そのままシュートまで行く、かと思ったら何者かの左足が突然伸びてボールを弾き飛ばした。



「!」



 何があったのか、すぐ分かって海斗の目が阻止した人物へ向く。



「(何となく、囮だろうなとは気づいていたよ)」



 FWの星夜が積極的に守備へ参加して、相手の天才ゲームメーカーを止める事に成功。



 攻撃だけでなく守備でも神童と呼ばれる才能を発揮していた。



「(色んなスポーツで活躍する天才児って聞いてはいたけど、良い動きをしてくるな……)」



 自分を止めた星夜に対して、海斗は彼に関心を向ける。



 柳石の選手達は全体的にレベルが高く、キャプテンのGK小島や右サイドの影丸といった要の選手もいるが、その中でも星夜は群を抜いて巧い。



 サッカーを休止していたと聞いて当時より鈍っているかと思えば、そんな事は全く無かった。


 石立のエース戸村をも越えるゴールを量産し、王者を倒そうとしている。



「(けど、勝利までは譲れないよなぁ!)」



 不敵に笑うと海斗の目は星夜に向けられ、彼を倒すべきライバルと認めたか。



『古神が社からボールを奪う!森本へ繋いで柳石が2点目を狙って速攻!』



『2点目を取れれば石立といえど相当苦しくなりそうですね』



「7番囲め!」



 米沢から影丸を自由にさせないよう、指示が飛ぶ。



「(おっとっと? 囲まれるの嫌だから逃げよっと!)」



 自分へ迫り来る石立の選手達、それを見た影丸は右足で石立ゴール前へふわりと上げる。


 畑野が頭で合わせようとするが、米沢の頭が弾き出す。



 セカンドを拾った大塚から影丸に長いパスが出され、速いパスを右足で完璧にコントロールした後、右サイドから左足でシュートを狙う。



『おっと火岡!? 右サイドからシュート! 登山倒れ込みながらもボールをキャッチ!』



『意表を突いたカーブをかけたシュートですね。これは火岡君良いシュートでしたが、登山君の反射神経も素晴らしいです』



 カーブをかけて石立のゴール右下を狙ったが、登山は低いダイブから両手で曲がって来たシュートを掴み取る。



「(この僕が2失点なんてあり得るか!)」



 既に1点を失い、これ以上の失点は許さんと登山は鬼のような形相でゴールを守っていた。



「倍にしてやり返せぇ! 2、3点取ってこーい!!」



 叫びながら登山が右手でスローイング。



 ボールは距離が伸びていき、左サイドの村木新二へ渡る。



『左へボールが出され、中央へ折り返し! 再び社に通った!』



 新二は胸でトラップした後、海斗に地を這う速いパスを出す。



 カットの難しいボールは柳石の選手を通り抜け、海斗は容易くボールを足元へ収めた。



「(社は石立の大黒柱で天才ゲームメーカー、封じ込めれば石立の攻撃力は一気に下がる!)」



 点を取った星夜が自ら下がって海斗のマークにつき、同点を狙う石立の攻撃を断ち切ろうと守備でも動く。



 ボールを何度も跨ぐシザースの動きを海斗は見せて、翻弄しようとするが星夜は冷静そのもの。


 惑わされる気配は無い。



「!」



 シザースに惑わされないと判断したのか、海斗は左右へ素早く動いて今度はスピードによるフェイントを繰り出す。



「(突破はさせない!)」



 ドリブルで抜かせはしないと、海斗の前に星夜は立ち塞がり続ける。



「(俺のフェイントに此処までついてくるのは流石だけど、此処までだ!)」



 だが、海斗の狙いは別にあって気づく者は誰もいない。



「!?」



 すると海斗は突然立ち止まったかと思えば、突然右足でボールを蹴った。



 棒立ちから、ほぼノーモーションでのパスは星夜の左脇を越えると、前線の戸村へ絶妙なスルーパスとなる。



 DFの裏へ抜け出した戸村は小島との1対1を迎えると、右足で蹴り込む。


 小島が飛び出してシュートコースを狭めて来る前に、彼の右をボールが通過してゴールネットを豪快に揺らす。



『戸村同点ゴール!! 石立中学追いついた! これが王者の底力だ!』



『今のは社君から凄いスルーパスが出ましたね……! 古神君と向かい合いながら、正確に出せるとは凄い技術ですよ。』




「よぉし! 後1点、俺達に負けは無いぞー!」



 同点ゴールを決めて戸村へ石立イレブンが集まり、皆で祝福した後にキャプテンとして海斗はもう1点取ろうと、走りながら右手の人差し指を空へ突き上げた。



「やられたぁ〜、流石に関東最強相手に逃げ切れなかったか〜……」



 同点に追いつかれたが、そこまで大きなショックは受けていない。


 あえて言うなら、小島や守備陣がゴールを割られて悔しそうな顔を浮かべているぐらいか。



 影丸は星夜へ近づいて声を掛ける。



「だったら突き放すだけさ。点の取り合いになるなら、多く取りまくるよ」



 このまま逃げ切れれば理想的だったが同点となった今、改めて点を取りに行くしかない。



 石立中学と柳石中学の準決勝は、前半から点の取り合いとなっていた。

与一「こっちでは珍しく点の取り合いになってるねー」


輝羅「僕らが何時も完封してるから、結構レアな試合展開だよー」


与一「そうなると僕らの方が強者でラスボスって感じかも♪」


神奈「主人公なんだけど良いのかな」


輝羅「これが今のニュータイプな令和主人公って事で♪次回も石立と柳石の試合が続くよー! どっちの石が勝つかなー!?」

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