Trauma Bullet ~心の銃創~
僕たちは、カグヤの擬人式に案内されて、ある人物を追いかけていた。
BANG!
“僕は、誰かに撃たれた、”
その謎の人物Xを探してるんだ。
数十分後、
僕らはXを発見した。
「急急如律令!」
「火炎魔法第四章:「火炎槍」!」
「闇魔法第一章: 「黒抉腕砲」!」
カグヤが「金行的束缚」でその人物を動けなくして、僕は炎の槍を、ソフィアは腕が変化した漆黒の大砲を構える。
あの制服…普通科か。
サーバード学園には僕たちの通う魔法科以外にも騎士科、そして普通科がある、この世界では一般的に貴族科と言うのだが、この学園では平民も要求される水準の教養があれば入学できるので普通科となっている。
閑話休題…
「貴方誰?」
カグヤが男に尋ねる。
「お前らばっかり、お前らばっかり!」
男は、ソフィアに銃を向ける。
Bang!
銃声が頭の中で木霊する
胸から血を吹き出し、地面に倒れる可夢羅さんの姿が瞼の裏にうつる、その可夢羅さんが
ソフィアに変わる。
「はぁはぁはぁはぁ」
僕の呼吸は荒くなる、頭がぐちゃぐちゃだ、
ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!
「うぁあああああああああああああああああああああああああああああ」
魔法がぐっちゃぐちゃに発動される、組み合わせも魔法陣の機能美もあったものじゃない
雑な魔法は、火が水を蒸発させ、土と共に風に吹かれることで、僕の周りにハリケーンが
形成される。
周囲にあるものを吹き飛ばしながら、少しずつ男に近づく。
男は何発か銃を発砲するがハリケーンのせいで、台風の目にいる僕には届かない。
「ひっ!」
男は尻もちをついて、逃げ出す
「ま゛…で…!」
僕はゆっくり追いかける、止まれない、あいつを
こわさないと。
「ソーマ君、暴走してる」
ソフィアが不意にそうつぶやく。
「えぇ、このままじゃこの学校が滅茶苦茶になる」
カグヤが同意して、そう付け足す。
「そんなこと、ソーマくんは絶対望んでない!」
決意を込めた目でそういう。
三人は頷きあう。
メアリーは薬を混ぜて調合を始める。
カグヤは、「土行的石化」と書かれた札を、
中指と人差し指で挟み口元で
地面と平行に構えて、ソーマの竜巻に突進する。
ソフィアは紫の魔法陣を展開して
「闇魔法第三章:「暗黒恒星」!」
そう詠唱して、竜巻に突撃して、風を吸収していく、制御が難しい魔法だが、ソフィアはすまし顔で風を吸収していく、という風に見えるのだがカグヤがソフィアを見ると手に汗をかいてる事に気づく。
ソフィアも緊張してるんだ…カグヤはそう気がつく。
私たちにとってソーマ君は関わろうとしてくれた、
心を少しだけ許せる大切な人だから!カグヤは
そう思って気を引き締める。
「カグヤさん、頼んだわ」
ソフィアはそんな事を言う。
カグヤは笑顔で力強く頷く。
カグヤは竜巻の中心にたどり着くと、
「ああああ」
「急急如律令!」
ソーマに札貼って印を結びそう唱えて陰陽術で
ソーマの身体が石で覆われて石像のようになる。 冷静な時のソーマなら苦もなく破るだろうが、まともに思考できていない今なら…カグヤはそう考えていた。
次は貴女の番よ、メアリーちゃん。
その頃、メアリーは急いで睡眠薬を合成していた。
「あとはこれを混ぜれば…よし!」
メアリーはニコッと笑う。
ソーマくんに追いつくために極めた医療錬金術でソーマを止める!
「ソフィアさん!お願いします!」
ソフィアさんに睡眠薬を託す。
ソフィアさんは風を吸収しながらハリケーンの目に向かう。
「いい加減になさい!「守る」んでしょ!?」
ソフィアはそう叫んで、ソーマに薬を飲ませる。




