心を知ろう!
次の日、僕らは校長室に呼ばれていた、
ドラゴンの黒皮に、金をふんだんに使った製品で
溢れている、
金をかけてるなって感じがプンプンする校長室だ、
そんな所に使う金があったら教育に使って欲しい、
そう思いつつも僕らは校長室に入る
「君たちよくやってくれたね」
校長先生は穏やかにそう話し始める、黒ひげを伸ばしていて、皺だらけのおじさん先生、怖そうだと思ってたけど意外に話しやすいなのかもしれない
僕は、昨日あったことを改めて説明する
「つまり、先日のドラゴン、そして昨日の魔人はドン・グラエシスという人物が絡んでいると考えられます」
僕はそう述べる、あの調教師、ドン・グラエシスという奴を崇拝してるようだった、部下を沢山集めて他人に迷惑をかける、前世のラノベに出てくる魔王の
イメージに重なるけど、あいつが神様のいっていた
魔王なんだろうか
「どうしたんですか?ソフィアさん、」
メアリーはソフィアにそう尋ねる、そういわれてよく観察してみると少し動揺してるような?
「何でもないわ」
そういって校長室を出て行ってしまう
なんとなく気になった僕は、あとを追いかけてみる
ことにした
その頃
「なるほど、やはり脅威になっていたか」
水色の肌の大柄のマッシブな男、氷の甲冑を纏い
白い髪を揺らす
「は、光魔法も闇魔法も、そして土魔法も完全に
使いこなしていました、」
先日現れたテイマーが跪いてそう報告していた
「グラシエス様、離反したのはあくまで、あの裏切者たちの意志、ソフィアをこちら側に引き入れることが出来れば大きな戦力となります」
黒い服を着た茶髪の男がそう述べる
玉座に鎮座する大柄の男、グラシエスは少しの間、
目を閉じで思考を巡らせる、
「よし、やってみろ、レイノス、アルノルト」
グラシエスは不気味な笑みを浮かべてそう告げる、
「は!」
テイマー、レイノスはそう返事をする
「はいよ」
対照的に茶髪の男アルノルトは何処か気だるげな声で返事をする
「どうしてついてきたの、」
抑揚のない声でそう尋ねる、
「君、ドン・グラシエスを知ってるよね、どんな人か教えてくれないか?」
僕は、ソフィアにそう尋ねる、ドン・グラシエスの
話題の時に動揺してたんだ、何かしら接点がある
可能性は高い、
同時にそれが嫌な記憶である確率も
高いのだけど、
僕らは情報に乏しい、ドン・グラシエスについて、
少しでも情報を集めないと対策の取りようもない
「……どうして知りたいの?」
沈黙の末、ソフィアはそう口を開き尋ねる、
それは相変わらず、抑揚のない声だったが、
なぜだろう、僕にはソフィアが迷っているように
見えた
「みんなを守るため、少しでも情報がほしいんだ」
僕は素直に本心を言う、ここで相手の好きそうな答えでも察して答えられたら交渉とか有利なんだろうけど、仲間に嘘ってつきたくないんだよな
「どうして守らなきゃいけないの?」
ソフィアは心底不思議そうな様子で、首をかしげて
そう尋ねる
転生のことはまだ言えないけど詳細を省いたら言っても大丈夫かな
「僕、昔ね、守りたかった人を守れなかったことがあってね、あんな思い、もう絶対したくない、そしてさせたくない、だから、守らなきゃ」
目を瞑ると、最期に見た可夢羅さんを思い浮かべる、胸が痛くなる、大丈夫、絶対また会えると自分に言い聞かせる、
ソフィアは何故かひどく驚いたような表情だった
ドォオオン
地鳴りが鳴り響く
ヒッポラー!?アリフィカ大陸に生息する
オッドグリフの王
奴がここにいるってことはテイマーの仕業か!
僕は赤い魔法陣を展開する
「さあ、詠唱を始めよう!」
「星々の狭間に宿し闇の精よ、我が腕大砲にかえ、汝の力で我が敵を抉り抜け「黒抉腕砲」!」
ソフィアはそう詠唱し、大砲に変えた腕から闇の砲弾を撃ち出す、完全詠唱だけあってかなりの威力だがヒッポラーには効かない…
「あの装甲!ヒッポラーにあんな特徴はない!
人為的につけたものだ!」
さて、構築完了、僕の番だ!
「世界を照らす火の精よ、汝の力槍となし、我が敵を焼き貫きたまえ「火炎槍
」!」青く輝く炎の槍を投げる、轟音と共に周囲は
濃煙に包まれる、
「やったか…?」
しかし、ヒッポラーは無傷だった
ふー、しゃーない。ちょっとリスク取るか!
「風魔法第一章:「風圧砲」」
僕は空に浮かび上がり、風圧砲で挑発して
上を向かせる
「ソフィアさん!今だ!」
ここでソフィアさんが顎に暗黒怪打でも
入れてくれればKOできる…!
ソフィアはアルノルトと話していた、
何を話してるんだ…?
あ、
やばいやばいやばい集中力切れてた飛ぶの忘れてた
ヒッポラーのお口に一直線!?あの口に噛まれたら
ひとたまりもない…!
一か八か!
「火ノ神!」
その頃
「ソフィア、戻ってこい、」
私は、アルノルト優雅な黒マントの茶髪の男に
話しかけられる、
「貴方は?」
見たことある気がする、でも誰だかおもいだせない
「アルノルト・バーサーク・アルケミス、
君の父親さ」
お父さん…?わたしを生み出した人…?
「ソフィア、戻ってこい、お前は俺たちといるのが
正しい」
わたしに感情はない…ただしいならそうする…
「あんな思い、もう絶対したくない、
そしてさせたくない、だから、守らなきゃ」
頭の中でソーマくんの声がこだまする
その気持ち…わたしにはわからない…
わからなくて…いい…
「見つけたよ、」
茶色い髪のお兄さんが現れてそういう
誰…?あのお父さんとか言う人に似てる…?
「大丈夫?妹よ」
妹…!?わたしが?
彼の笑顔にソーマくんの笑顔が重なる
ドラゴンを倒した時の嬉しそうな笑顔、
なんでだろう…頭から離れない…
「ファラデェ!邪魔してくれるな?わたしは
娘と話をしてるんだ」
ファラデーお兄さんが…悲しそう…?
「ソフィアちゃん…で、あってる?
迷ってるみたいだね、自分の心を怖がらないで!」
ファラデーお兄さんはフラスコをアルノルトあの人に投げると、中の液体が爆発する、
ファラデーお兄さんは銀色の盾で自分と私を守る
「ファラデェ!一度も錬金術で私に勝ったことないだろう?」
「さっきのヒッポラーの装甲、錬金術の秘技が使われてた!これ以上錬金術を汚すな!」
ファラデーお兄さんが戦ってる…私は…
どうしたいんだろう?
わたし…知りたい…あの笑顔の気持ち!
「行って!魔法使いくんがピンチだ」
魔法使い…ソーマくんが…
その頃
ふーとりあえずなんとか倒せた…頭クラクラする…
水ぅ…
「調子に乗るなよ?テイマーの底力を見せてやる」
そんな声が聞こえると、ヒッポラーがなんと口を閉じ始める
は?え?なには!?
とりあえず「防御」!
両手から「防御」を展開する
え?まじ?え?なんで動けるの??
口の筋肉、ステーキでしょ!?
やばい…もう無理…潰される…ごめん…可夢羅さん…
「星々の狭間に宿し闇の精よ、我が腕剛腕にかえ、汝の力で我が敵を吹き飛ばせ「暗黒怪殴」!」
「ひゃええええええ」
レイノステイマーが吹き飛ばされる、
ヒッポラーは動きを止めた
「助けに来たわ、ソーマくん」
凛とした、抑揚のない口調でそう言う、
僕はヒッポラーの口内から這い出る
「ありがとう、ソフィアさん」
僕はニコッと笑う、
あれ、ソフィアも少し笑ったような…?
気のせいかな…?
「ドン・グラエシス、部下の錬金術師に勇者の模造品として私を作らせた男、目的は世界中の人々を虐◯することらしいわ、みんなを守って、賢者さん」
!さっき聞いたの、覚えてたんだ…
「もちろん!ソフィアさん、力を貸してくれる?」
「うん…!」
ファラデー・ファンタスティック・アルケミス
ソフィアさんの兄を名乗る謎の男
その正体は錬金術師でアルノルトの息子でもある
そんな彼はこの作品のスピンオフとして企画中の
「旅の錬金術師」の主人公です!




