Alright!詠唱を続けよう!
ーダークネスボア事件直後ー
結局僕はあの娘を守れなかった、だから僕は今
スペクター森でモンスター相手に
魔法の修行をしているんだ、
「火炎魔法第一章:『火炎放射』」
僕はスライムに炎を当てる、あたり一面のスライムを一掃すると、木に登り、顎に手を当てて考え始める。
火炎魔法、爆破もあるけど燃焼系の爆発なんだろうな、炎、燃焼、プラズマ?
プラズマにした粒子を放射してるのか、謎物質を燃焼、放出してるのか?…いずれにせよ、運動エネルギーと化学エネルギーを操作できるのか……?
まあそれは兎も角、本題はこれで……
「光魔法第一章:『光槍』!」
……魔法陣は描けるものの何も起きない……どうしてだ!?
「光魔法第三章:『 日輪光刺』!」
イメージはある、あの勇者様に見せて貰った!魔法陣にも問題ない!はずなのに……やっぱり才能なのか……
僕は深呼吸する
4属性魔法全部根は一緒じゃないかと思いたったのが五歳の時、案の定全て習得することができた。
でも、
光と闇は違う。
光子を操作するイメージとか
光の波をいじるイメージとか
闇魔法も前世で読んだ漫画でのイメージとか
ブラックホールなら力場図をイメージしてみたりとか、
エアレスカッターなら空気を押し除けるイメージとか。
「闇魔法第三章:『暗黒恒星 』!」
「闇魔法第二章:『真空斬 』!」
闇魔法も光魔法も使えない……ダークネスボアは闇属性の魔物、光魔法でしか倒せない……
やっぱり……僕じゃ守れないのかな…… 可夢羅 さん……
前世で聞いた 可夢羅 さんの声が
蘇ってくる
「ねーでもさー、科学と魔法って一番遠くない?」
可夢羅 さんの明るいソプラノが頭の中で優しくこだまする
「科学は奇跡を体系化して制御したもの、創作の魔法に最も近いものだと思うよ!」
科学で魔法を…魔法使いになりたい、多くの子供が思うことなんじゃないかな、前世の僕は5歳の時、魔法は実在しない、って知ってもそれを諦められなかった。
目の裏にマグネシウムを燃焼させた時の閃光が映る
綺麗で眩しい「光」……
前世で魔法を諦めなかったんだ、今更これくらい諦める理由がどこにある?
光魔法を極める「勇者」にはなれない。
でも
僕は
代わりに火炎魔法を極めて
___知恵と工夫の最強魔法使い、
「賢者」になる!
数年後
「ヒャッホウ!」
僕は今巨大な紙飛行機に乗って移動中だ。
どうやるかって?まず紙飛行機を折って、土魔法第三章:無生物相似的拡大術
で大きくして、飛び乗る。
僕は今サーバード魔術学園に向かってる、
今日入学試験なんだ。
到着!
火炎魔法第一章で巨大紙飛行機焼却処分っと!
「貴方は、あの時の.…..」
金髪の女性が話しかけてきた。
「きみは...あの時ダークネスボアに襲われてた子か」
僕はかつて守ろうとした少女を目の前の女の子に重ねた。
「はい、あの時はありがとうございました」
彼女はにこっと笑って、ぺこりと頭を下げる。
「結局倒したのは勇者様だし」
苦笑いして僕は答える、僕には倒せなかった、
ダークネスボアには光魔法しか通じない。
それでも…今の僕なら、そう思って僕は笑顔になる。
「あの、私はメアリー・アルケミスっていいます」
どこか緊張したようにそう名乗る。
「僕はソーマ・ヴェネフィカスよろしく」
僕は今世の名前も大好きだから誇らしげにそう名乗る。
そーま ゔぇねふぃかす
ってなんかカッコよくない?
「ソーマさんも受験に?」
「うん、お互い頑張ろう」
僕たちはそう笑いあう。
緊張の状況も相まって、
あの事件の後の特訓を思い出す。
大丈夫……あれだけ頑張ったんだ、僕は僕にそう言い聞かせる。
筆記試験はちょっと苦戦した.自然の知識、医学知識はこの世界法則が違うのか、前世の知識で書いたら、ちょっと減点されちゃったみたいだ、まあでも!ほかで巻き返せたけど!
(まあ「賢」者志望だし?)
問題は実技……
「1次試験を始める、内容は的に魔法を当てること、以上」
そして試験が始まった
「14番、ソーマ・ヴェネフィカス」
「はい、」
「火炎魔法第三章:『火炎弾 』!」
白い閃光の弾丸を的に打ち込む。
周りが騒然としてる、ずっと白くならないか試してきた、そして何年か前、込める魔力によって温度が変わることを発見した、さて、問題はここからで。
「第二試験は、受験者同士の組手だ、第一試合
ソーマ・ヴェネフィカス 対 ソフィア・トレデシム」
「よろしく」
ソフィアという少女は水色の髪をした無表情の女子だった、何考えてるのか読めないな…
「ああ!いくよ!」
「試合開始!」
「光魔法第一章:『光槍』、」
ソフィアさんが先制攻撃を仕掛けてきた、しかも…光魔法……
僕が届かなかった神技、綺麗、正直うらやましい、
悔しい、だから、この試合は僕の八つ当たり……!
「水魔法第二章:『受け流し 』!」
僕は水魔法で『光槍』を受け流す。
「『受け流し 』は光魔法には効かない。なぜ、」
っていう割には驚いたようには見えないけどな。
光の屈折、前世では小学校で習う物理現象、水で光を屈折させて光をそらす、転生者ならではの発想……!
「闇魔法第一章:『黒抉腕砲』、」
闇魔法まで…そんなの現勇者くらいしか…
闇魔法は僕も『受け流せ』ないし、『防御』じゃ彼女の魔法出力だと強度が足りない
あれしかない!
「火炎魔法特別章:『光炎』!」
僕が開発した僕だけの火炎魔法!闇魔法特効の輝く炎の盾、検証実験出来ずにいたけど上手くいってよかった…
「光も、闇も効かない、なら、これで決める!」
最終章ならもう一度光炎だけど、この構えは…!
「星々の狭間に宿し闇の精よ、汝の力我が剣に集め、我の敵を切り裂け!『暗黒斬』!」
「命を創りし水の精よ、命を運びし風の精よ、汝ら力を合わせ、神の鳴り音、我が身に宿せ!『神鳴り雷』!」
闇の斬撃と雷を纏った閃光の居合のクロスカウンター
痛い…目の前真っ赤…やっべ…やられた…
「勝者、ソーマ・ヴェネフィカス!」
え、僕、勝った?ソフィアさんはお腹を押さえてる、僕の魔法、入ってたんだ…
僕とソフィアさんは治癒を受けていた、その時、
ゴー
「ど、どdドラゴンだ!!!」
「なんでこんな所に!?」
他の受験生がそう叫ぶのが聞こえる、
ドラゴン…!?
これが、怖いな、すごい威圧感だ、これがドラゴン…
Bang!
フゴっフゴっ!
今まで相対して来た恐怖の音が鳴り響く
ゴォオオオー!
もう、ごめんだ!
僕はドラゴンに向かって走る
「火炎魔法第三章:『火炎弾』!」
流石にきかねぇーか、
「水魔法第二章:『氷矢 』!」
ごぉおおおおお
しまった!
ドラゴンがメアリーに火を噴いた
「きゃあああ!」
「土魔法第二章:『防御』、」
ソフィアが守った。
「こっちだ!」
僕は無詠唱で『硬泥団子 』を放った。
「!あれっきゃねー!」
「ソフィアさん!手伝って!」
「はい、」
「ごにょごにょ」
「3!2!1!ready!詠唱を始めよう!」
「星々の狭間に宿し闇の精よ 、あの日輪に宿りし光の精よ、汝らの力我が剣で混ぜ、我らの敵を切り裂け!『黎明一閃 』!」
一度闇をまとった後、闇で加速しながら日の出の光のごとく光をまとった剣でドラゴンを斬る!
次は僕だ!
僕は炎を纏う太陽の様に相手を吹き飛ばす僕オリジナルの恩義!
あっつい…でも、ドラゴンを倒すには最大火力のこれしかない……
僕はドラゴンの懐に飛び込んだ。
「火炎魔法恩義:『火ノ神』!」
大爆発を起こしドラゴンを吹き飛ばす!
さすがドラゴン…くろこげになったウロコが飛んでくる…
「「「ふぉおおおおおお!!!」」」
みんなから歓声が上がる
「はぁはぁはぁはぁ」
息苦し…頭痛い…クラクラする…
…みんな…わらってる…よかった、まもれた…………




