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智夜と十六夜  作者: 千夏
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智夜と十六夜 47

 十六夜が母の事を言っていたので、僕は三田さんからの電話の内容、屋敷が売りに出されていない事、を母に伝えた。母は不満げだった。

「三田さんはちゃんと話をしてくれたのかしら? 微妙な問題なんだから、下手な話をされていると困るわ」

母はぶつぶつと言った。僕は八つ当たりを避けるため、他の部屋に行った。

 僕は、やっぱり十六夜と一緒に居たい。でも、春恵さんの希望のように積極的に財産を活用して、何かをしたいという望みもない。春恵さんが心配しているのは多分、僕が財産を譲られた後、働く意欲を無くす事なんだと思う。僕はまだ社会に出て働いた事は無いから、それは否定できない。

 父にはずっとおまえは駄目だと言われ続けていたけど、僕は自分がそこまで駄目な人間だとは思っていない。みんが何とか働いているなら、僕にも働けるだろう。

 ・・・まあ、きっと馬鹿だと言われるだろうけど。

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