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智夜と十六夜  作者: 千夏
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智夜と十六夜 41

「おはよう、十六夜」

「おはよう、智夜」

昨日の今日だから、十六夜は来てないかもしれないと思ったけれども、ちゃんと待っていてくれた。

「智夜、昨日はどうしたの?」

「どうもしないけれど、一度十六夜にちゃんと聞いておこうと思ったんだ」

聞いてよかったと思う。十六夜が僕の事を本当に好きかどうかはやっぱりわからないけれども。

「春恵さんの次の休みはいつ?」

僕が聞くと、十六夜は笑いだした。

「明後日だよ。駆け落ちしようって言われなくってよかったよ」

「・・・駆け落ちって何の話?」

「何でもないの。駆け落ちすれば部屋を掃除をしなくっていいって話なの」

十六夜が楽しそうに笑っていたので僕もつられて笑ってしまった。

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