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智夜と十六夜 32
私は、なるべく智夜と一緒にいる時間を増やす事にした。増やすっていても、部活の無い時の登下校を一緒にするっていうくらいだけど。正直、智夜はこの前からあまり元気がない。
・・・私まで落ち込みそうだよ。まあ、私は寝れば回復するんだけど。
そんな感じの事をお姉ちゃんに言ってみた。
「うーん、そうね」
そんな事言われても、困るなって感じの返事だった。
いやいや、姉ちゃんのせいでしょ?なんて言うと怒るから、私は下手に出てみた。
「そこをお姉様の豊富な人生経験とお知恵で何とか」
姉ちゃんは、ウム、とか言って満足そうだ。さすが、私の姉ちゃん。おバカっぽい反応だ。
「あ、でも智夜君が自分で立ち直るまで待つしかないと思うんだけど」
・・・私もそうは思うんだけどさ、もうちょっとこう何かないのかな。我慢って苦手なのに。




