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11話
(涙でぐしゃぐしゃの顔をタオルで拭いながら)
「……でも、やめない。ここでやめたら、ほんとにただの“クソ雑魚”で終わっちゃうじゃんっ!」
(深呼吸してパソコンに向き直る)
「いいよ、評価ゼロでも。ブクマゼロでも。PVがあるってことは、誰かが確かに見てくれてるんだ。だったら次は“最後まで読ませる”仕掛けを入れてやる」
(キーボードを叩き始める)
「冒頭に謎を置いて……キャラのセリフをもっとキャッチーにして……あとがきで感想を呼びかけて……ふふふ、これで次こそは」
(モニターに映る新しい下書き)
「タイトルはそのまま『恋愛誰そ彼』でいく。だってこれは私の青春全部を詰め込んだ作品だから。名前を変えるなんてありえない。絶対ありえない」
(拳を握りしめ、画面に向かって宣言)
「今日も今日とて地道に投稿する私。だけど、地道の先にあるのは伝説だ。次こそは、ランキングに名前を刻んでやるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




