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人間を辞めて、魔王を辞めて

'ほのぼの(嘘)していく暗躍旅を描いていきます!

私はとにかくなんでもしたかった。


なんでもしたくてあらゆる行事や趣味を送るそんな高校生活を送っていた。


そして気づいた。


私「なんでもするのをするのって金がかかるな」


そういうわけで社長になった。


そして成功させた。


なんだかすごいぽんぽんと上手くいった。


総資産は多分世界TOP100に入るぐらいの金があった。


しかし問題があった。


そう働きすぎた。


この体じゃ金があってもしょうがないことに気づいてしまった。


まじでやらかし〜。


まあちょこちょこ大金を使って馬鹿みたいにな遊びとかしたりしたからいいかな?


正直割と後悔はなかった、仕事をしている自分がなんとなく楽しいっていう仕事人間になっていた。


そして今日は休暇。


孫が遊びに来てくれた。


こうやって孫と遊ぶのは楽しい。


すると、


孫「おじいちゃん、見てみてこのアニメすっごい面白いんだよ」


そう言われてアニメを見た。


私はアニメはあんまり見なかった。


仕事バリバリ時代は空想すぎる話故に生産性もなくそもそも時間がないので見なかった。


しかし余裕もできて現代社会でできることが限られてくると話は変わった。


私は孫とアニメを見てとても興奮してしまった。


非日常で、非現実で。非常識な世界観に魅了されてしまった


まだまだこんな面白いアイデアがあるなんて。


それにお金では叶えられないような魔法や異世界などワクワクすることへの面白さ。


そして何より主人公が暗躍しながらぶらぶらとしていくというこのアニメ独自の世界観に私は魅了されてしまった。


そして私は気づいた。


私「異世界転生すれば私もこのような人生が送れるんじゃないか」と。


私はすぐに異世界転生のやり方を調べた。


トラックに跳ねられるのが一般的な常識らしい。


私の勘だが普通に跳ねられてもただ死にそうだしめっちゃスピードのあるトラックに跳ねららようと思った。


なので高速で車から飛び降りてトラックに私は跳ねられた。


これぐらいすれば異世界行けるにいけるはずと思った。


その後の高速なんて知らね、大金があるからそれでなんとかしてくれ。


そして気がつくと


神?「おやおや、トラックで面白い死に方をしましたね」


宇宙空間のような場所にいた。


何もないけど何故か落ち着くこの部屋を何故か見たことがある気がするが、そんなことを考えていたら目の前に神らしき人がいた。


私「へーあなたが神様ですか?なんだか変な感覚です」


神?「いえいえ、私は神ではありませんよ。私は神の使いです」


私「そうなんですか?じゃあ今神様はなにしてるんですか」


使「世界を見守りつつ、休んでおりますよ」


私「そうですか、で私って異世界転生ってできますか?」


使「それについて少しばかりお話をしましょう」


私「可能ならばなんでもいいですけど」


使「まず本来普通の人は記憶消してまた新たに飛ばすか消滅させるかの二択ですね」


私「そうなのか」


まあ全員が記憶を保持してたら色々やばそうだしそりゃそうか。


使「ですが、我々の出す条件にクリアさえしてくれれば記憶を保持したうえに何かしらの融通は効かせてあげましょう。まあチート能力とか世界に影響を与えるので無理ですけど多少の便利系ならOKですよ」


とメモを見ながら神の使いは答えた。


私「なるほど、で条件って?」


使「それはですね、世界平和です」


私「世界平和?」


使「あなたがこれから行くところは人間側と魔王側で長年対立しておりまして、流石に神様もそろそろ解決したいと思っていました。ですが我々は地上には手を出せませんので、代わりの者を送らなくてはいけません」


私「なるほど、ではそれを解決すればいいんですね?」


使「はい、解決できればその後は異世界ライフをお楽しみくださいですが本当に苦労もしますしその後の復興もお願いしますよ?」


私「別に辛くても要は仕事なんでしょ?だったらやりましょう」


まあ私としては記憶は最悪なくてもいいけど、どうせなら合るほうが暗躍者として何かできるかもしれないしな。


使「おーそれはありがとうございます。では魔王に転生させてあげますね。あっ悪用はしないでくださいね?」


私「悪用はしませんよ。私は暗躍者として裏の人間として世界と関わっていきたいんですので、魔王として特に何かはしませんよ」


使「それが聞けてよかったです。ではでは頑張ってくださいね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私「もう頑張ったはずなんだけどな〜」


あれから神の使いから一切連絡が来てない。


もう戦争は終わらせたし、魔王国も復興させたのに全然来ない。


私「いつになったら私は人生を楽しめるんだ〜」


そんなことを考えいたら


目の前に二、三千年ほど前に見た神の使いが居た。


使「いやーすいませんね。完全に忘れてました」


私「えぇ、ちゃんと世界のことは見ていてくださいよ」


使「では。えっと、市川涼さん」


私「なんで前世の名前なんですか」


使「...そう!シュテル・シャルロットでしたね」


シ「忘れていたんですか...まあ色々な人を送っているうえに数千年経ちましたからしょうがないといえばそうですけど」


使「とりあえずシュテルさんはこれからどうしたいですか?」


シ「やっぱり転生前からの夢だった暗躍者になりたいですね。それに仕事とは一旦離れたいしこの世界を探検とかしたいからのんびりぶらぶら旅をしつつ暗躍する謎の男的なことをして世界に名を轟かせたいですね」」


使「もう轟いてはいますけど、まあいいんじゃないすか?」


シ「で、そういえば特典をもらえるんでしたよね!?」


使「あーそう言えば確かに戦争終わらして復興させたら特典上げるとは言いましたが、実は今は...いやまあとりあえずなんでも叶えてあげますよ」


シ「え?なんでもいいんですか?ふーむ、どうしようか。戦争やらなんやらで強くはなったし、金もあるし、長寿でもあるし…」


使「時間があれば案外なんだって叶いますもんね」


シ「いやーそうなんですよね。それに転生時確か軽いお願い程度なら良いって言われたので結局は自分で鍛えなくちゃいけないかなと思ったので、それに魔王だから空も飛べるし姿も自由に変えれるしで…」


使「あはは...」


使(言えない、20年、いやこの世界で2000年も経てば神の世界でも色々と変わってチート能力者を送りまくっても良いなんて...。)


シ「どーしよー、決まらないな」


使「それでしたら」


そういうと使いさんは人差し指をくるっと回した。


すると私に不思議な力が込められた気がした。


シ「今なんかしました?」


使「私のことを自由に呼び出せるようにしました。いつでも質問したり、死にそうになったら呼んでくださいな。」


シ「そりゃいいものを、ありがとうございます。あっじゃあ早速ですけどいいですか?」


使「はい、なんでしょう」


シ「ここ最近各地で転移者や転生者を名乗る方々が増えているんですけど、それでその人たち全員強いらしいんですよね」


使「...」


シ「もしかして神の世界でなんかありました?」


使「...では異世界ライフを楽しんでください!」


そう言って目の前から消えた。


シ「まあ...うん。夢は自分で1から叶えたほうが楽しいもんな」


あの使い私の質問まともに返さねえしヤベー知恵箱みてえだな。


まあまあ、魔王としても割と楽しかったしそんなに気にしないでおこう。


とりあえずこの鈴はアイテムボックスに入れといて。


よし、魔王辞めます。


と言ってもすぐに辞めれるわけじゃない。


最後の仕事…引き継ぎだったり、そもそも私一人が政治を一人で回すのは独裁者が現れるとまずいかし仕事量も一人でやるのにはきついから六人ぐらいに分け、て分担と均衡を保てるようにしてっと。


魔族の王様、魔王は…いらないな。


まあ臨時の時のトップは秘書のルールにやってもらうか。


で次は… と私は魔王を辞めた後の体制や引き継ぎ、管理者などを全て決めた。


そして五日後。


シ「よっしゃあこれで辞めれるぜ!」


ル「なんだか随分とご機嫌ですね」


秘書のルルが話しかけてきた。


無愛想だが1000年以上もよく付き合ってくれたよ。


私が元人間だからかすごい感慨深いな。


シ「いやールル今までありがとうな」


ル「なに訳のわかならいことを言っているんですか。早く国会に行きますよ。というか一体何を発表なさるおつもりですか。早く私に教えてくれませんかね」


シ「まあまあ慌てるな。今言うと止められそうだからな」


ル「そんなにまずいことでもいうつもりなんですか?」


シ「新しい時代に突入するだけだ」


ル「はぁ↘︎?」


意味わからねえみたいな返しをされたがやめて後のことをずっと考えていたため、耳に入らなかった。


シ「さあ行くぞ!」


国会到着。


シ「えー今回私が呼び出したのは魔王国が新たな時代へ移り変わる重要な瞬間です。それではお手元の資料をご確認ください」


みんなが資料を見るとざわざわしていた。


シ「はい、えー魔王国は魔王を廃止して権力を分散させる独裁体制の崩壊です。それでは新たなトップ六名出てください」


僕は事前に伝えていた六人をこっちに呼ばせた。


シ「えー魔王の仕事が六人に分散してトップが消えた。他は変わらないので安心して欲しい。そして私の秘書をしてくれたルールだが秘書から六人の補佐そして何かあった場合の臨時のトップとする」


ル「ちょっと待ってください!」


ルールは話しかけてきた。


秘書でも話せる権利があるのがこの国会の良いところ。


ル「それでしたら魔王様はどうされるのですか?」


シ「私は魔王を辞める」


それを話した瞬間一気に声が上がった。


?「それはいけませんよ。魔王様」

?「そうです、あなたは国の英雄です」

?「戦争を終わらし平和をもたらした魔王様は魔族だけでなくこの世界の英雄です」


やはり人気者はつらいぜ。


ま、おだてなんて前世から飽きるぐらいされてるけど。


シ「英雄もいつかは死ぬ、それが今なだけ。では国会はこれで終わりにする」


そうして国会は終わった。


私は魔王室に戻ると最後の整理をした。


ル「私、臨時のトップなんて聞いてませんけど」


シ「そりゃ言ったらあんたは嫌がるでしょ」


ル「当たり前でしょ!わたし秘書なんですよ?そこまでの重役はやりたくないですよ」


シ「あっはっは。まあ他にできるやついないし別に何もなければあんたは今まで通りの仕事だよ」


ル「それはそうですけど」


わたしは積み上がった荷物を分けていると


ル「魔王様は一体これから何をされるんですか?」


シ「実はこれから旅に行こうと思ってな。世界を見てみたいんだ。ま、わたしは強いから冒険者で世界を周るんじゃなくて商人として動きたいな」


ル「わたしも付いていきます」


シ「ダメだ、わたしは一人でのんびり色々としたいんだ。それにあんたは魔王城で仕事があるだろ」


暗躍者は一人でやりたいしね。


ル「だったらわたしも辞めます」


シ「なーにルールはそう言うと思ったからな。前の契約書をよく見てみろ」


ル「契約書?」


ルールはそう言うとアイテムボックスから契約書を取り出した。


ル「あ!」


私はルールが付いてくると思ったから契約書を色々と変更しておいた。


ル「なんですか、これ!魔王城の500年就労(魔族領王都を出ることは不可)、それを破ると罪人として投獄されるって!そんな横暴が許されると思ってるんですか!」


シ「横暴って失礼な、契約書をちゃんと見ないのが悪いだろうが」


ル「そうだとしてもこれは契約書として酷すぎます!」


シ「まあまあ給料のところをよく見てみろ。5倍になってるだろ」


ル「うわあ、本当だ」


シ「ただ働けというだけで5倍とか最高だろ」


ル「いやそれでも私は魔王様と一緒に旅をしたいです。なのでこの契約書は破棄します」


シ「それを破棄できるのは元魔王である私だけ、無理だ、諦めろ」


シ「全くなんだ急に、今まで扱い適当だったのに」


ル「それは...」


自惚れじゃなければ多分ルールって私のこと好きだろうしな。


シ「さて、じゃこれでお別れだな」


ル「...」


シ「じゃあな」


わたしはこの部屋から出ようとすると


ル「シュテルさん!私はあなたが好きです。なのでこの契約書も破棄して一緒に歩みませんか!」


ルールは告白してきた。


シ「告白したのか、あんたは心に秘めるものかと思ったけどな」


ル「気づいていたんですか?」


シ「まあな、で答えだが無理だ。ルールのことは嫌いじゃないし、良きパートナーと思ってはいるけど私はずっと前からやりたいことがあったからそれを叶えたいのでね」


ル「そうですか...」


シ「まあまあそんなに落ち込むな。明日には私はもう死んでいるから」


ル「死んでいる?」


シ「楽しみにしておれ」


わたしはそう言うと颯爽とルールの前から消えた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



わたしは自宅へ向かいそこの地下にある牢獄に行った。


貴族「魔王様、どうかお許しください」


こいつは重罪を犯したので私のところで捕らえている。


シ「なーに、そろそろ許してやろう」


貴族「あ、ありがとうございま」


シ「なーんて言うと思ったか。殺しにくるやつをはい許しますなんて言うやつなんていねえよ」


そう言い、私はこのゴミを10本の剣でブッ刺した。


そしてこの約2000年で鍛えた、変装の術で私そっくりにして、こいつを運んだ。


そして深夜、誰もいない下町に移動して、私の像があるのでそこで死体を像に吊るした。


さてじゃああの家からも重要なものとか金とかははもう別荘に運んだし早速別荘に向かうか。


そうしてわたしは別荘に向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



後日、魔王の像に吊るされた魔王の死体を見て、全世界にニュースとして報道された。


全員が悲しみに明け暮れているなかで、全員が泣いてくれて嬉しいと思っている人と、絶対に逃がさないと思う人と別の感情を持つ人が居た。

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