お月見
妖「綺麗な満月だね」
鈴「あんまり月を見過ぎないようにね」
そう今は秋。あるものは勉学に勤しみ、あるものは食欲の秋と言い、またあるものは・・・
妖「月が綺麗ですね」
鈴「もう、みょんったら・・・」
月を見ていた!(ちなみに2023年の中秋の名月は9月29日です。)
鈴「月は昔から人を狂わせてきたからあまり長い時間見ちゃだめよ?あなた前に一度狂ってるからね?」
妖「気をつけるよ」
鈴「しっかし綺麗な月ねあの子達は・・・いいえ、地上に来て穢れた私は心配してはいけないわ」
妖「うどんげ・・・?」
鈴「ごめんなさい、少し昔のことを思い出しちゃって」
妖夢が抱きつく
鈴「みょん?」
妖「ごめん・・・けどうどんげが大変そうだったから」
表情に出ていてさらに妖夢を心配させたことを反省する鈴仙
鈴「大丈夫よ。それよりも確か来月の31日はハロウィンという行事があったわね」
妖「あったね、最近幻想郷にも伝わって来たらしいけど。確かお化けの仮装をする日だっけ?私お化けダメなんだよね」
鈴「白玉楼って幽霊いっぱいいなかったかしら?
」妖「いるけどそれはそれ、これはこれなの!」
鈴「そんなものなのかもね」
来月の31日まで時が進む・・・
妖「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうよ!」
鈴「お菓子ね、どうぞ」
妖「わーい!」
永遠亭に来た妖夢にお菓子をあげ、家にもあげる鈴仙
鈴「よく来てくれたわね。道に迷わなかった?」
妖「うん。鈴仙が描いてくれた地図もあったしてゐが案内してくれたからね。こんなこともあろうかとにんじん料理を持って来て良かったよ。」
鈴「準備がいいのね。お茶を出すから少し待っててね」
妖「ありがとう」
鈴仙が席を立ちお茶を入れに行く
永「あら、お客さん?」
妖「こんばんは魂魄 妖夢です。よろしくお願いします」
永「これはご丁寧にどうも。私は八意 永琳。あの子には師匠と呼ばれているわ」
妖「そんな人が何のご用ですか?」
永「あの子はちゃんとあなたと仲良くできているかしら?」
妖「ええ、できていますよ。うどんげは最高の友達です!」
永「そう、それは良かったわ。あの子は月から地上に逃げて来た元は月の兎なの。地上に来たばかりの頃はあまり私たち以外に心を開かなかったの。そんなあの子が心を開ける友達ができたなんて・・・私は嬉しいのよ。」
妖「うどんげにそんな過去が・・・でもどんな過去があってもうどんげはうどんげです!」
「ふふ、そうよね。これからも仲良くしてやってください。」
妖「言われなくともそのつもりです!」
鈴「師匠?何を話しているんですか?」
永「ちょっとあなたのことについて話していただけよ」
鈴「何ですかそれ。心配せずとも私とみょんは一生の友達ですよ」
永「ふふふ、それは良かったわ」
妖「うどんげ・・・」
鈴「あっ」
またまた恥ずかしがる妖夢と鈴仙であった。