表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

チャイムが鳴ったので玄関を開けると、お隣の近藤さんだった。


「あら、どうかしましたか」


「いや、特に用と言うわけではないのですが、なにかお困りのことでもあれば、言っていてだければと思いまして……」


なんだか妙に歯切れが悪い。


顔を見ると、私よりも近藤さんのほうが困っているように感じられる。


「いえ、今のところなにもありませんから。なにかありましたら言いますので、その時はよろしくお願いします」


「そうですか」


近藤さんは帰って行った。


――なんなのかしら?


居間に戻ってどれほども経たないうちに、再びチャイムが鳴った。


「はあい」


出るとご近所の大谷さんだった。


「どうしました」


「いや別に、特になにと言うわけではないのですが、様子を伺いに来たというかなんと言うか……」


ものの言い方も内容も、近藤さんとほぼ同じだった。


いったいどうしたと言うのだろう。


私も同じように答えた。


「特に何もないですよ。なにかあったら、その時に言いますから」


「でも、女手一つでは、なにかと大変でしょう。お子さんも小さいですし」


――女手一つ? この人はいったいなにを言っているのかしら?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ