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罪人と少女と崩壊世界  作者: 黒肯倫理教団
二章

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21/57

21話 手合わせ

久々の高熱で死にそうです……

38,8度の熱が出てしまい、意識が朦朧とした状態で書いているので、うまく執筆できてるか心配です。

来週は学校でテストがあるので、投稿は休ませていただきます。

「いくわよ」

 二人は体に光を走らせた。同時に、零は左へ飛び退く。刹那、零が立っていた場所を何かが通り抜けていった。

 続けてもう一発、同じ攻撃が放たれた。夜千夏が大鎌を振るうと、光が刃となって飛来する。それを体を翻して躱すと、零は銃を前に突き出して引き金を引く。が、夜千夏はそれを大鎌で弾いて見せた。

 大鎌を構え、夜千夏が突進を図る。銃で牽制するも効果はなく、零は間合いを取るために後方へと飛んだ。

「甘いわ」

 突如、夜千夏が加速した。一瞬だが、体の光も強くなったように思える。一瞬で間合いを詰められたことに困惑しつつも、振り下ろされた大鎌を刀で受け止めた。

「ぐっ……」

「どうしたの? あなたの力はこの程度じゃないはずよ」

 お互いに身体能力が強化されているため、力の差はほとんどない。上から攻撃を仕掛けた夜千夏の方が、体勢的に有利だろう。

 零は刀を斜めに傾け、刀の峰で大鎌を滑らせた。力を下に流された夜千夏は、強く床を叩いてしまい、反動で手を痺れさせる。大鎌は地面に深く突き刺さった。

 その隙を突いて夜千夏の脇腹を蹴り飛ばそうとするが、彼女は身を捻って躱したあと、無理矢理に大鎌を引き抜き、後方へと飛んだ。

 それを追撃するように銃の引き金を引く。三発ほど撃つが、これもまた夜千夏に弾かれてしまった。

「あぁ……最高よ」

 顔を上気させ、恍惚そうに笑みを浮かべる夜千夏。それは、誰も抑えられない、彼女の長所であり、欠点でもある、戦闘狂のスイッチが入った合図であった。

 彼女の発する殺気が途端に強まり、零は気圧されかける。刹那、いくつもの光の刃が飛来し、零はそれを刀で受け止めた。魔道具である銃と併用してあるために、刀には赤い光が走っている。元の出来の良さも合わさり、強度の面では問題ない。

 視界から夜千夏の姿が消えたかと思うと、目の前に大鎌の刃が現れ、慌てて刀で受け止めるも体勢が安定せず、零は弾き飛ばされてしまう。

 夜千夏の強みはここにあった。視認できないほどの素早い動きと、力のこもった一撃。生半可な戦い方では対応できない、洗練された身のこなし。これが夜千夏の強さだ。特に、刀を使い始めて間もない零では、彼女の身のこなしにはついていけない。

 だからこそ、自分の強みを活かさなければならない。零には夜千夏ほどの戦闘技術はない。しかし、いかなる状況下においても冷静にかつ的確な判断を瞬時に下せる、常人離れした思考能力と集中力が零にはあった。

 夜千夏とは長い付き合いなため、性格もそれなりに把握している。どこから攻めてくるか、それを読むのはさほど難しいことではなかった。

 再び夜千夏が視界から消え、同時に零は力を込めて刀を左下から切り上げる。それは寸分の狂いもなく、夜千夏の大鎌を捉えた。大鎌が弾かれて夜千夏が体勢を崩したところに銃を向けるが、夜千夏が再び視界から消えた。同時に、上方から光の刃が飛来する。

「くっ!」

 どうにかそれを躱すも体勢を崩し、飛び退くことで体勢を無理矢理に直す。が、着地地点に待ち構えていた夜千夏が大鎌を振るう。それを刀で弾くが読まれていたらしく、腹に蹴りを入れられ、肺の中の空気が押し出された。

「がはっ!」

 魔道具である大鎌によって身体能力が強化されている夜千夏の蹴りは、大型車に轢かれるような、あるいはそれ以上の威力を持っている。零も身体能力が強化されているためにダメージは軽減されるが、それでもかなりの痛みを感じた。

 大きく息を吸い込んで呼吸を整えるも、目の前に現れた夜千夏に大鎌を向けられてしまう。

「うふふ……チェックメイト」

 嬉しそうな笑みは無垢な子どものように見えるが、内面には悪魔が宿っている。零は頭をかきながら立ち上がると、刀を鞘にしまい、背中に背負った。銃はコートの内ポケットにしまう。

「なかなか良かったんじゃないかしら? まだ動きがぎこちないけど、刀もそれなりに扱えているわね」

 夜千夏は賞賛する。だが、零は満足してはいない。寧ろ、己の非力さを改めて思い知らされ、若干だが落ち込んでしまうくらい、納得のいく戦いを出来なかったのだ。手合わせをする前に刀の練習をしていたため、疲労もある。しかしそれを合わせても、零は満足できなかった。まだ刀を扱いきれてはいない。それがいずれ足を引っ張ることになるかもしれない。それが心配でならないのだ。

「あら、もうこんな時間ね。零も早く帰った方がいいわよ?」

 そう言って夜千夏は先に帰っていった。

 零はため息を吐いてから帰路につく。なぜか、この時間が楽しく感じた。帰る場所があり、暖かく迎えてくれる人がいる。だからこそ、その人を守るためには、もっと強くならなくてはならない。

 ふいに腹が鳴り、空腹を感じる。そういえば、今日はほとんど食べ物を口にしてはいなかった。零は六花が作る晩御飯に期待をする。一秒でも早く食べたいと言う欲求に駆られ、走って帰ることにした。


だんだんPV数が増えてきて一安心です~

これからも頑張りますので、よろしくお願いします。

また、ご意見やご感想などありましたら書いていただけると励みになります\(^-^)/

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