手紙
ヴォ「手紙は心のやり取り」
ゼレカvision
「『こんにちはゼレカさん。お会いしに行きたいのですが、貴方も私も誰かに見付かると厄介なのでお手紙を差し上げる事にしました』」
確かにそうだな……
にしても、どうやってこの手紙を届けに来たんだ?
「『この間貰ったペンダント(ネックレス?)とても可愛かったです。もともとペンダントはしていたので、首から二つ掛かってます。そうしてから部下に不思議そうな顔されますが、何ででしょうね?』」
そりゃあペンダントを二つも下げてたらな……
「『あっ!そうそう、ヴァジラに貴方がどのくらい強かったか尋ねたら、魔神化してなくても中々手応えがあったぜ、だって』って、おい!」
なんつー事聞いてやがるんだ……
「『ああ心配しないで。いつもの私で聞いたから。』」
ああ……
「『そうだ、今の流れで聞きたいんですけどゼレカさんはSですか?Mですか?』……ノーコメントで」
てか、今の流れでなんでそうなる?
「『Sでしたらもっと怯えきった感じにしますし、Mでしたらいつもヴァジラやアシュラなんかといる感じにしますよ』」
余計な優しさありがとうございます
「『まあそれはいいとして、あれから身体は大丈夫?』」
腕が折れました、はい
「『特に腕には気をつけてくださいね。折れたりするかもしれません』」
もうちょい早く教えてほしかったぜ……
「『なにはともあれ、健康に気をつけて、エレスちゃんとも仲良くね。 ヴォルケノより』……手紙か。ん?『P.S お返事待ってます♪』……催促するな」
ヴォルケノvision
「ヴォルケノ、手紙が届いてますよ」
「ありがとう。どれどれ?『とりあえず、どうやってお前に手紙を出そうかと悩んだ挙げ句知り合いに出してもらった。だから届いたか分からない。』ちゃんと届いたよ」
ていうより、届かなかったらどうやって伝えるつもりだったんだろ?
「『いつ頃届いたかわからないが、こんにちは。手紙ありがとなヴォル。ペンダント、気に入ってくれたみたいでなによりだ。それと、多分部下に不思議そうな顔で見られたのは二つペンダントを着けたからだと思うぞ。』」
そうかな?
「『まあでも俺はいいと思うぞ。何時も着けてるなら大切な物なんだろ?だからおかしな事じゃない。』」
ふふっ、カッコイイ……
「『それとな、俺はSでもMでもない!だからいつも通りでいい!』」
そうなんだ?てっきりSだと思ってたよ
「『あー……後、忠告は有り難いが少し遅かった。』」
忠告?
「『締めくくりが同じになっちまうけど、なにはともあれ元気そうでなによりだ。 ゼレカより』『P.S 暇な時にいつもの場所まで遊びに来いよ』か……ふふっ」
私の真似したのかな?
手から火を出して手紙に近付ける
「……なんだ、あっちには気付かなかったんだ」
てっきり『あぶり出し』のほうも真似したのかと思った
「……うふふっ、でも言いたいことはわかってくれたね」
私があぶり出しで書いた文字を思い出す
『またいつもの場所で会おうね』
ヴォ「ひっ……!?」
ゼ「逃げるなよ。まだ始まってもいないぜ?」
ジャラジャラ
両手を鎖で縛られてベッドに押し倒される
ヴォ「や、やめてください……ゎ…私は……」
ゼ「ふっ、天使のお前が、魔神である俺に意見とはな」
上着の中に手が入ってくる
ヴォ「んっ、んぅ!///」
ゼ「意外と胸あんのか。天使のくせにエロい身体だな」
ヴォ「はぁっ、んふぅっ、お、お願い……します、許して、ください……///」
ゼ「拘束されたまま赤くなって、気持ちいいのか?」
ヴォ「こ、怖いだけです……」
恐怖で小刻みに身体が震える。また、それがいけなかった
ゼ「あぁ、そそられるね」
ヴォ「ふぇ……」
手をいれるだけじゃ飽きたらず、丁寧に服を脱がせてくる
羞恥で顔が赤くなる
ゼ「これから毎日可愛がってやるよ。俺の奴隷としてな」
ヴォ「ふぁ、ふぁい……///」
ゼ「……」
ヴォ「ど、どうしました、ご主人様?」
ゼ「ご主人様言うな。ヴォル、お前の中の俺ってこんな感じなのか?」
ヴォ「ゼレカさんがSだとすればこんな感じです」
ゼ「あー……そのネタまだ引きずってたのか」
ヴォ「じゃあ、今度は逆バージョンでやってみましょうか」
――
――
ゼ「くっ!」
迂闊だった……魔法で身動きが全く取れない
無造作にベッドへと飛ばされたまま指一本動かせない
ヴォ「どうしましたゼレカさん?」
ゼ「……どういうつもりだ」
ヴォ「何を言っているんですか。昔から天使は悪魔を滅っすると決まっているんですよ」
そのままさも当然の様に俺の腹部へと腰掛ける
ヴォ「私、自分で言うのもなんですけど体重は軽い方だと思います」
口元を歪ませた笑みを零してくる
ゼ「殺すのか?」
ヴォ「まさか、一生私の奴隷になってもらうだけですよ♪」
ゼ「っ……」
ヴォ「それでは手始めに……舐めなさい」
差し出された足をまじまじ見つめる
小さくて可愛い足……
ゼ「はっ……」
首から上ならかろうじて動く
もう逃げられない、そう思った時にはヴォルの足をひたすら舐めていた
ヴォ「ふふっ、まるで犬みたいですね」
ゼ「……なぁ、そろそろ…」
ヴォ「誰が発言を許可しましたか?」
ゼ「え?いや、もういいだろ。律儀にマジで拘束の魔術掛けて……動けねえよ」
ヴォ「まだプライドが残ってましたか。これは調教の遣り甲斐がありますね」
ゼ「ちょっ…」
ヴォ「さあ、始めましょうか?」