日常
ゼ「クリスマスか……どうすっかな……」
「っと、今度はちゃんと着いたな」
またテレポートに失敗したかと思った。別に構わないんだけどな、その方が面白いし
「あっ、ゼレカ。どこ行ってたの?」
「ちょっとリリードネメシスまで。エレスが会議終わるまで暇だったからね」
「あぁ〜……確かに、今日の会議は長かったからなぁ」
「お疲れ様」
「ゼレカは何してたの?」
「俺?俺はソルにからかわれてアラクネとメフィストに遊ばれてベルゼブとアスタノトと他愛のない会話をしてた」
ヴォルケノに泣かれた、って言うのもあるけどね
「うぅ〜、一人だけずるい〜」
「ははっ、でも今日は随分長く感じた」
「そう?私は会議だったから長かったけど、ゼレカはそうでもないでしょ?」
「だって、昨日からにエレス会ってないじゃん。だからとても長く感じたよ」
「……うん、私も。私も、とても長く感じたよ。調査隊を捜しに行った時から……」
「…………そうだね。もう何日も何日もこうしてゆっくり会えないようだけど、つい二、三日前まではこれが当たり前だったな」
「ゼレカ、あのね…」
「大丈夫だって。もう、おかしくなったりしないから。だから、笑っていて」
「ゼレカ……」
「って、事を昨日も言った気がする」
「ふふふ、そうだね」
「それじゃあ気分転換に散歩でも行こうよ」
「うん、いいよ。どこ行く?」
「じゃあ……」
魔力を解放して、魔神化を発動する
「空の散歩にしよう。俺もやっと魔神化をコントロールできるようになったから」
「わぁ……やっぱりカッコイイね」
「君から貰った名前に恥じない格好だろ?」
「私が?」
「魔王よりも大魔王よりも強く、神みたいだから『魔神』だ、って」
「あ……ああ、そういえばバハムートと闘った後にそんなこと言ったね。その辺りって記憶があいまいなんだよね〜」
「死にかけてたんだからしょうがないさ。でも、生きててくれて良かった」
「ゼレカのおかげだよ。ゼレカが私に血をくれたから……」
「それを言ったら俺だって。バハムートに勝てたのはエレスが血をくれたからさ」
「………え?///ゼ、ゼレカ、わ、わた、私の血、飲んだんだっけ?///」
「そうだけど?」
「………!?!?/////」
「?顔真っ赤だけど大丈夫?」
「あ、あはははは、そう、そうだったっけ。ゼレカ」
「?」
「この国の婚姻方法って知ってる?知るわけないよね?」
「ああ、知らない」
「婚姻相手の血をお互いに身体に取り入れるんだよ///」
「ふーん………って、ええっ!?マジで!?」
「………うん///」
「ま、まぁでもさ、今更そんな事で恥ずかしがることでもないだろ」
「そうだけど……」
「同じ家に暮らして、食事して、風呂入って、一緒に寝て」
「服を脱がせて、エッチな事して」
「ストップ、今それは言わなくていい」
「そうだね。婚姻なんてしなくても、もう婚姻してるようなものだったね」
「だろ?ま、それでもいつか結婚する?」
「する!とっても派手な式にしようよ!」
「はははっ、いつかね」
……そう
これが俺の日常だ
ソルをからかって
アラクネとメフィストにからかわれて
アスタノトとベルゼブと話して
ヴォルケノに会って
俺とつながった全てが在る
そして……
エレスが笑ってる
これが俺の日常さ
アラクネ・倉中・ケルムノイド
身長 168
瞳 藍色
髪色 黄色
年齢 16
髪型 腰まで ストレート
通り名 戦狂の王
人間名 倉中 アラクネ
ケルムノイドの魔王。人間と悪魔のハーフである。10歳までは普通の人間として生きてきたが、ちょっとした事で魔界に行き魔王になった。戦闘狂。
アラ「はぁーい、アラクネお姉さんでーす」
デ「自己紹介どうもです」
ゼ「これで空撃部隊全員の紹介が終わったな」
アラ「ゼレカ、学校行かなくていいの?」
ゼ「やべっ」