感謝感謝
ゼ「長い一日だな」
エ「そして未だ出番がない〜」
「え!?お兄ちゃん結婚してくれるの!?」
いつの間にかアスタノトが帰って来たみたいだ
「……終わったのか」
「お邪魔してるよ」
「あ、ゼレカさん来たんですね。どうぞゆっくりしてください。それで!さっきのって本当!?」
「……何の事だ?」
「さっき私と結婚してくれるって言ったよね!?」
「……言ってない」
「嘘、絶対言ってた!!」
「言ってない」
「言ってた!!」
「言ってない」
「言ってた!!」
……うん、挨拶じゃなくて本当に邪魔みたいだ
「じゃあ書類も片付けたし、俺は帰るな」
「ああ。助かった」
「あれ?もう帰るんですか」
「こっちの仕事もあるんでね。ちゃんと会いに行ってやれよ」
「……一言多いぞ」
「あっはは」
「また来てくださいね」
「ああ、と言ってもまた明日会議だけどっと」
すっかり馴染みのテレポートを使った
……跳んだ時にベルゼブがアスタノトに捕まってたように見えた。多分兄妹のスキンシップだろ、と言う事にしておく
――ニンブルケティック
「…………?」
あれ?ここ山じゃね?ちゃんと俺の部屋に合わせたつもりだったんだけどな……
「まあいいや。もう一度使えば万事OKって事だ」
えーっと、ニブル城に合わせて……
「こんにちは、来てくれてありがとう」
「え?」
目の前にヴォルケノが居た。それも突然
「いつの間に居たんだ。全く気付かなかったぞ」
「気配を消してましたから」
「そうか?それに来てくれたって…」
「あー、ごめんなさい。実はテレポートの介入して此処に来てもらったんです」
「それでズレたのか。つーか、わざわざ俺を来させなくても前みたいに城に忍び込んでくればよかったのに」
「それでもよかったんですけど、ゆっくり話せないと思いましたから」
「あー……それもそうか」
城だとエレスと一緒だからな……話すに話せないか
「それで、何か用事?困ってるなら手貸すけど?」
「いえ、特に困ってる事は無いですよ。ただ……」
突然、全ての動作が見えてたはずなのに突然抱き着かれた
涙を流して突然
「………良かった」
自分がどんな状況なのか混乱している
「……なにが?」
その言葉だけが絞り出た
「良かった、良かったよ……」
「………」
俺はこいつに泣く程喜ばれる事なんてしてないはず
「ヴァジラが貴方を殺したって言ってたから、私、心配で、またって言ってたのに、もう会えないって思ったから……」
「………俺は死なない。死ぬ気なんてない。だから、心配なんてする必要ない」
「……うん、そう、だよね。信じてたのに、いざ会ったらいろんな気持ちが溢れて泣いちゃった」
「そっか。ありがとう」
敵である俺の為に泣いてくれて
心の底から心配してくれて
「またなって言ったよな」
「言ったよ。だから尚更心配だったんだ」
「何か心配する要素なんてあったか?」
「『またな』って、結構死亡フラグでしょ?」
「フラグって……ふっ、ははっ」
「?」
「いや、お前って面白い事言うよな」
「そう?」
「そうだよ。普通こんな状況でフラグなんて言わない」
「ふ〜ん……?フラグっててっきりこういう時に使う言葉だと思ってました」
「天界にあんのか知らないがアニメの観すぎだ」
「アニメ面白いですよ!特に最近のは!」
「わかったわかった。だからそんな語る気満々になるな」
どんだけアニメが好きなんだよ……。俺も結構観てたけどよ
「あっそうだ」
さっき何となく造った丸いリングのペンダントを取り出して渡す
「さっき造ったからあげるよ。俺が持っててもしょうがないし」
「わぁー、ありがとうゼレカさん」
「いいっていいって」
本当になんで造ったのかわかんないんだよな……
「それじゃあそろそろ戻りますね」
「おう。またな」
「はい。また」
デ「それでは紹介を」
メフィスト
身長 163
瞳 紫
髪色 緑
年齢 15
髪型 肩口まで ポニーテール
通り名 再生の王
ゲノムルーツの魔王だか、住民からは巫女として崇められてる。そのせいであまり友好関係が持てなかった。攻撃的な魔術より回復魔術の方が得意。ベルゼブと付き合ってる
メ「こんにちは、ベルゼブの婚約者のメフィストよ」
ベ「待て、俺が何時お前の婚約者になった?」
メ「私が決めたの」
ベ「……答えになってない。大体お前はいつも……」
ゼ「微笑ましい光景だな」
エ「そうだね。それでゼレカ、私はいつになったら出るの?」
ゼ「ん?次だってよ」
エ「本当!?じゃあ準備してくる」