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gea of destiny イケニエ

学校があったので停滞してました

「……っていうこと。わかった?」


「ああ。教えてくれてありがとな」


「手柄をたてた者にはそれそうおうの報酬をあげるのが王族のつとめだから」


「そうか。それじゃあな」


「あっ、言い忘れてたけど陽がおちたらまたさっきのところに来て」


「……わかった」


カチャ


………魔術も覚えた


これで勝てる……はずだ


確証がないのが不思議だ


なぜ?


これだけ力があれば勝てる、そう思ってたのに


『絶対に勝てない』そう思う……


ああ、そうか……


理解した


誰も俺を信じてないからか


俺を信じてるのは俺だけ


だから確証が無いんだ


此処に居るやつらも俺を救世主なんて思ってない


昨日の夜に聞いたあの会話……


――


「エレス、今度の救世主は頼れそうじゃない?」


「別に、どうせ頼る気もないしどうでもいい」


「……ねぇ、そろそろ『あいつ』をこの世界から追い出す事を考えた方がいいわ」


「それが出来たらくろうしないよ。いちいち『イケニエ』を召喚したりしない」

(………)


「『イケニエ』か……。でも、これじゃあ何時まで経っても『あいつ』の支配下」


「……私には、どうする事も出来ないもん。ただ、あいつに従って機嫌をとるだけ」


「エレス、私以外のひとに頼ることも大切よ。だから、今回は仕事を彼に任せてみたら?」


「……あの『イケニエ』に?」


「貴女の為にも、誰かに頼ることは必要。それが私の気持ち」


「ソルがそこまで言うんだったらそうしてみる」


扉の向こうから聞こえてきた会話。それが異様に耳に残った


――


イケニエか……


そんなもんだと思ったさ。俺の扱いなんて


それでも、誰からも信じてもらえないよりはマシだ……


だから、俺は逃げない

何処にいる?――


話していると周りを笑顔にしてくれた君は――


照れて優しさをみせないけど、本当に優しい貴女は――


掴み所が無く、フワフワと浮いてるようで誰とでも打ち解ける君は――


そして、俺を必要と、信頼して、愛してくれた貴女は――


一体、何処?――

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