gea of destiny 主の問題
早いところいつもの日常編に戻したいです
「…………昨日の部屋の隣だったよな」
俺に与えられた部屋から昨日の部屋に向かう
「………『玉座の間』、ここか」
扉を叩こうとする
………ん?
「もう一度言ってみなさい!!」
「だから、『赤の宝心』をとって来たら女を下さいって言ったんですよ。それともお姫様、あんたが相手をしてくれるか?」
「マローニ様、誰に口を聞いて…」
「俺は魔界連合軍結集組織『空撃部隊』隊長だぞ?そっちこそ誰に口を聞いてるか分かってるか?」
「くっ……」
「いい、ソル」
「わかりました……」
「マローニ、一応あなた達は私の部下。それだけは覚えておくこと」
「へっ、はいよ」
「報酬の件も考えておくわ」
「おっ、期待してもいいってことか?」
「それは働き次第」
「ならさっさと『赤の宝心』をとってくるさ。というわけで行くぜ」
扉が開く
「ん?誰だお前?」
「……」
「ああ、お前が例の『救世主』か。へっ、弱そうな奴だぜ」
「……失礼する」
扉を閉める
「ああ、いらっしゃいましたね」
「一応はようこそ」
「……どうも。それで、俺はどうすればいい?」
「話しが早いのね。まぁいいわ、とりあえずあなたには『赤の宝心』をとってきてもらいたいの」
「それは何処で手に入るんだ?」
「『レッドファング』という魔物の体内にあるわ」
「わかった」
さっきの奴と同じ仕事か
後ろを向いて扉に向かう
「待って」
「………何か?」
「あなたは報酬をよこせとは言ってこないのね」
「………興味ないからな」
「そう」
扉を開ける
「……な……と」
「?」
扉の向こうでエレスナーグが何か言っていた気がした
――
そういえば『レッドファング』というのは何処にいるんだ?
自室まで来て思った
まぁいいか……
外に出よう
……………外はどっちだ?
「あのー……」
誰かに後ろから声をかけられた
「……何か?」
「もしかしてお客さんですか?」
「……そんなところかな」
「あっ、やっぱり!はじめまして、私クレアと言います!わからないことや不便があったら何でもお申しつけ下さい」
………声が大きい
まぁ、こいつに聞いておくか
「………なら、『レッドファング』は何処に行けばあえる?」
「レ、『レッドファング』!?何しに行くんですか!?」
「………『赤の宝心』をとりに」
「『赤の宝心』ってことは姫様の頼みですか。それならこの城の裏口から出たところの荒野を真っ直ぐ行った森にいますよ」
「………そうか。後もう一つ、裏口って何処だ?」
「裏口はそこの階段から下の階に行って右側に進んだところにあります」
「………ああ、助かった」
「いえいえ、これが私のお仕事ですから」
クレアと名乗った女性とわかれて階段を下り、裏口に向かった
ゼ「あはは、全く今と雰囲気違う……」
エ「お互い暗いね」
ソ「二、三ヶ月前の出来事ですよ?」
ゼ「そうか、まだそんな……と言っても魔界と下界じゃ四倍ぐらい時間の進み具合が違うから俺の感覚で一年は経ったかな」
ソ「一年ですか……人間の体感速度は早いですね」
ゼ「悪魔(魔神)になっても体感速度は変わんないけど」
エ「あっ、そっか。この頃のゼレカはまだ人間だったんだよね?」
ゼ「そうだよ。『あの時』から魔神になったんだから」
エ「『あの時』か。客観的に見てみたいな〜」