gea of destiny 神話
前書きのネタが……
「こちらのお部屋をおつかい下さい」
「ああ」
「それと明日の朝になったら、先程の『儀式の間』の隣にある『玉座の間』にいらして下さい」
「……わかった」
「あと、わからないことがあれば…」
「それなら明日にでもきくよ」
「承知しました。それでは、ごゆっくり」
パタン
「………」
随分と普通の部屋だな
目立つ物がベッドしかない
「……まぁ、どうでもいいけど」
そのままベッドに横になり目を綴じる
…………
……何処だここ
『お前の意識の中だ』
……ああ、自称『神』か
『自称言うな。俺は本物の神様だ』
……それで、何だ?
『いろいろ話し忘れたことがあるからな』そうか、そういえばまだ具体的に俺の力について話してもらって無かったな
『他にも伝えることがあるけど、先ずはお前の能力説明をするぞ。まず一つ目、お前の身体能力を上げた。これは基本的な運動能力をこの世界に合わせて強化したんだ、この世界で言う魔王クラスまでな』
運動能力の強化……
『二つ目、魔力を付与した。この世界では魔力がつかえるからな。お前の本々の魔力を数十倍にしておいた。それだけの魔力なら誰が相手でもボロ負けっつーことはないだろ』
魔力、か
『そして三つ目、物質を創造する力。お前の魔力をつかい、物質を想像して創造する能力だ。ただし、生物は創れないからな』
……分かった
『お前の能力説明はこのぐらいだろ。次は魔力の説明だ。一応お前には全ての属性を扱えるようにしておいた。全ての属性を扱えるなんて滅多にいないんだぜ?』
……属性っていうと『炎』や『水』のことだろ
『属性は火・水・風・地の基本属性と、光・闇の特殊属性、時・空の次元属性がある』
……『氷』や『雷』なんかはないのか?
『氷は水と光か闇、雷は風と地を複合してつかうとできる。いわゆる複合属性ってやつだな』
……成る程な
『魔法に関しては自分で試してみ。お前の得意な属性を見付けたりしてな。後はなんかあるか?』
……俺やみんなを殺したあいつらは誰なんだ?
『………』
そうか、神にもわからないことがあるのか
『天使だ。それも普通の天使じゃない、大天使』
……大…天使……
『とは言っても、今のお前じゃ勝てない。絶対にな』
……どうすれば勝てる
『まずはお前の力を理解しろ。そしてその力を操れ。その為に、今はこの世界に慣れろ』
……ああ
『よし。これで伝えることは全部伝えたぜ』
……一応礼は言っとく
『お?どんな心境の変化だ?』
……ありがとな、自称神
『おい!いいけどよ、別に』
……ふん
『………頼んだぞ』
………?
デ「はーい、それじゃあゼレカとソルーティアさん、あの頃はどんな第一印象でした?」
ゼ「俺は前言った通りやさぐれたから『城のメイド』ぐらいにしか思ってなかったぞ」
ソ「ゼレカさん私の事そう思っていたのですか……」
ゼ「いや、あの頃は本気で周りに興味なかったからさ」
ソ「……まぁいいですけど。私は面白そうなひとだと思いましたよ」
ゼ「あの俺を見て?」
ソ「ええ。そう思いましたよ?」
ゼ「そうなのか……」
ソ「今では本当に面白いですけどね」
ゼ「面白いか……確かに『あれ』で半殺しにされた覚えは…」
ソ「ゼレカさん、ちょっと血の池地獄で遊泳してみますか?」
ゼ「遠慮しておきます……」