魔神の姿・始まり
シリアスあんどダーク
ソルーティアvision
「……」
……結界ですね
この城と城下街の分離結界ですか
分離結界の用途は周りに見付からず特定の人物のみを閉じ込める
おそらく、狙いはエレスですね
しかし、今エレスはリリードネメスに行っているので好都合です
「……そろそろ出て来てはいかがですか?」
「ほぅ、俺に気付くとはな」
バルコニーの上から光と共に声が聞こえてきた
その背中からは白い翼が羽えている
「天使!?」
「ふん、そんなことはどうでもいい。赤血の魔王は何処だ?」
やはり狙いはエレスでしたか……
「何処だと聞いてるんだ!あいつがゼレカを引き付けてる間に始末しちまいたいんだよ!!」
ゼレカさんを引き付ける?
「……此処にはいませんよ」
なら、少しでも時間を稼いがなくては
「エレスは今別の魔界に居ます。しばらく帰ってきませんよ?」
「……ちっ、なら仕方ねえ」
殺気が消えた
「とりあえずはお前に消えてもらうか」
……わけではないようですね
エレスナーグvision
……ちょっと遅くなっちゃったかな?
リリードネメスからニンブルケティックまで戻るのはすぐだったけど、城下街まで戻るのが時間かかっちゃった
「……あれ?」
誰もいない……
いつもこの時間ならひとがたくさんいるのに……
「……」『……もし、何かあったら俺を呼んでね』
ゼレカの言葉を思い出す
「……早く帰ろう」
急いで城にもどる
ソルーティアvision
「はぁ……はぁ……」
「はっはは!中々楽しかったぞ女!」
強い……
魔王……いや、大魔王並の力ですね
「くっ……」
出血が止まらない
私の足元は黒い水溜まりのようになっている
「あと一息で潰れるな」
「そうですね……」
「魔王を始末しに来たのに、まさかここまで楽しめる奴がいるとは思いもしなかったぜ!」
「そうですか……それは光栄ですね……」
……痛みで気絶しそうですよ
でも、今は少しでも時間を……
「そういえば……貴方の……名前を…聞いて…ませんでしたね……。教えて…頂けません?」
「はっ!良いだろう!俺は天使ヴァジラ!」
そういって羽を散らせる
……エレス
無事で居て
メフィスト⇔ベルゼブ
メ「愛してるよ」
ベ「……お前は俺がずっと守ってやる」