出会い〜メフィスト〜
そろそろ目標の五十話です。
そういえばたまたまみたら、ユニークが7777でした。
「魔王様、人間達が攻めて来ました!!」
「第四、第五部隊で対処にあたらせて」
「民の救助は如何致しましょう!?」
「第一部隊を救助、不死部隊を囮にしてぎりぎりまで持ちこたえて」
「うわあぁ!!毒された魔物だ!!」
「くっ」
ザシュ
「今の内に浄化をすませて、早く!」
「はい!医療部隊、急げ!」
『ははぁ!』
くっ、圧倒的に後手にまわったわ
大部分の部隊がいない時にここまで攻められるなんて
まさか知られていた!?
でも人間がこっちの情報を得られる筈ないし……
「浄化完了しました!」
「救助完了しました!」
「よし、第三部隊は民の避難にあたって。残りは人間達を追い返して、できるだけ殺生は避けてね!」
『はい!!』
「全部隊突撃!」
『わぁー!!』
これで一先ずは安心だわ
「魔王様、後ろ!!」
「えっ?」
後ろを振り返ると誰かが斬りかかってきた
ガチン
「くっ」
「………ふーん、大した洞察力、判断力、瞬発力だ。流石は《ゲノムルーツ》の魔王だ」
……なんて重い一撃!?咄嗟に魔力で腕を覆わなければ確実に腕が折れてた
「あ、貴方は?」
「名乗る程の者でもないですよ。ただ、貴女の敵ではないので御安心を」
「いきなり斬りかかってきて敵じゃないって言われて信じろと?」
「それもそうですね。ではあの人間達を元の世界に帰しますよ」
そう言うと、ロングコートを風に靡かせてる男は戦場の方に向いた
「転々とする鳥、かの者達を帰るべき場所に帰し給え。『強制転移』」
パチン
シュワ!!
「!?」
男が指を鳴らしたら人間達はいなくなってた
「何したの?」
「安心して、殺したわけじやない。自分達の世界に帰しただけだから」
「……『強制転移』。貴方も何処かの世界の魔王?」
「俺自体は魔王じゃない。ちょっと主の指示でこの世界に来ただけさ」
「主って?」
「『この前の書類の返事はまだ?』って言ってましたね」
「あっ!!そういうこと」
確かエレスナーグにそんな事を言われてたわ
「それじゃあ伝言も伝えたし、貴女の力も理解したし帰りますね」
「うん、助かったわ」
「いえ」
そう言ったと思ったら、もう何処かに消えていた
「あっ、名前聞いてなかった」
街の民に聞いてみた
「ゼレカさん?強くて、謎めいてる不思議な方です」
「魔王様をいじめるのが好きな、ちょっと危ないひとですね」
「全身真っ黒の怪しいひと」
デ「こんな結果だった」
ゼ「そう思われていたのか………」