火山探索
そういえばタイトル変えました
「………あっつ」
マグマドラコを探しに火山の中に入ったまではよかったけど、ものすごく熱い
暑いを通り越して熱い
呼吸するだけで痛いし
「だぁーもう、歩くだけで汗がでる!まともに集中もできやしないぜ」
………なんて言ってるけど後ろの気配に気づかない俺じゃないさ
「さっさとマグマドラコを倒さなきゃいけないのに」
気配がどんどん近づいてくる
後ろを振り返らずに言ってみる
「………何の用だ?」
「お前こそマグマドラコに何のようだ。俺はどうしてもあの竜の鱗が欲しいんだ」
ん?どこかで聞いた覚えがある声だな
それも同じような状況で
「…………シェイド?」
「ゼレカ!なんだお前か」
「それはこっちの台詞だ。どうしてマグマドラコの鱗をとりにきたんだ?」
「いや、その、いつもマリーヌには世話になっているからプレゼントでもしてやりたいなーって思ったからさ///」
「世話になっているからじゃなくて好きだからって言っちまえよ」
「そ、そそそそそんなわ、わけわけないだろ」
「バレバレの動揺どうもです」
「そ、それよりお前は何しに来たんだ?」
「暇だから何か狩ろうと思って」
「………マグマドラコって、ギルドじゃSランクの魔物だろ?」
「俺ランクとか関係ないもん」
「……そうですか」
「つーかドラコいなくね?マグマの中覗いたけどいなかったし」
「マグマの中にはいないぞ。奴らは溶岩に擬態して逃げ場をなくしてから獲物を喰らう習性があるからな」
「道理でさっきから足場が動いてるとおもった」
「………え?」
「いや、だから足場が……逃げ場を絶ってから獲物を喰らう?」
「ああ」
「ふーん」
『………』
足元に指を指す
「ん?」
「うん」
それにシェイドが頷いた
「あれ?こんな大きかったっけ」
「デカイのはこのぐらいの大きさだ」
「……とりあえず鱗採っとけば?」
「そうだな」
シェイドが鱗を採ってる最中も暴れる気配がなさそうだしな
「……よし、っと」
「採れたのか?」
「ああ、これだけあれば指輪が造れる」
「婚約指輪?」
「違うっつーの!」
「結婚したっていいんじゃね?互いに好きなんだから」
「!!?」
もう言葉がでてないな
そんなに恥ずかしいのか?
ゼ「それでは予告通りアルフォートの紹介です」
ア「何をしているのだ主?」
ゼ「ディンの奴に『たまにはゼレカが進行役やってよ』って言われたから仕方なく進行役やってるんだよ」
ア「我の紹介だったな」
ゼ「無視するな無視を」
アルフォート
決まった姿をしてないが、いつもはひとがたで銀色の服に銀色の髪、銀色の瞳と肌以外は銀一色である。
ゼレカと契約するまではナブラート村の祭壇に埋もれてた。
シェイドとは兄弟。