諸々
ジメジメ空気が辛いです
「………」
鏡の自分を凝視している
「やっぱりオッドアイは目立つな」
左目が緑っていうのが気になる。
マムートから貰った『夢幻の眼』の影響ではなく、蘇った時に緑になったらしい。そういえば『夢幻の眼』だけど、一回……だけ使ったな
またいつか使ってみるか
「ゼレカさん?いませんか?」
「後ろにいるよ」
「………もう驚きませんよ」
「なんだ。もう慣れたか」
残念……
「いえ、それよりも時空船が損傷していたので修理をお願いしたいんですが」
「……ああー、うん。じゃ直しとくわ」
多分、深航路の時に傷ついたんだろうな
時空航路の深航路には『パニックツイスト』が住んでるから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど
「そうだ、言い忘れてたけど城の警備お疲れ様」
「いえいえ、警備といってもアルフォートさんと城の中に居ただけでしたから」
「それでも安心して連合会議に行けたのはソルとアルフォートのおかげだよ」
「信頼されてますね」
振り向いて格納庫の方に歩きながら答える
「もちろん。貴女が信頼してくれているように」
実はソル、俺より年下だけどなんでか『君』じゃなくて『貴女』って呼びたくなるんだ。今度は『君』って呼んでみるか……
また『今度』が増えたな
――格納庫
「結構浅い……」
率直な感想がそれだった
今までパニックツイストを片付けてたのは俺だったから、ベルゼブが倒せるか心配だった
別にベルゼブが弱いってわけじゃないが…………あの巨大なタコみたいなのは初めて相手にすると結構手こずる
俺も初めて戦った時は大苦戦だったもんな。あいつはアクションゲームのボスと同じで、倒し方わかんないとすげー強く感じる
「ここと……そこ……後は……っと」
ふぃ、修理完了。修理と言っても、創造してパーツを交換するだけなんだよな
――ギルド『悪魔の眼』
「あっ、ゼレカさん」
「暇になったから適当な依頼を請けにきた」
暇って言うのは嘘。ホントはエレスから頼まれてるんだ
「ランクはどうします?」
「もちろん最高ランクで」
「んー、現在の最高ランクですとS級の『マグマドラコの排除』だけですよ」
「マグマドラコか。熱いのは苦手なんだけど困ってるなら手なずけてくるか」
「また魔物を連れてくるんですか?」
「街外れの牧場……『フラワーハウス』で育ててるから大丈夫でしょ」
「たしかに依頼の内容は排除ですから連れてきても大丈夫ですけれど……」
「じゃ、これで決める」
そういうと苦笑いされた
「ふふふ、受理完了しますね」
デ「予告通りソルさんの紹介です」
ソルーティア
髪と瞳の色はエレスと同じ。
エレスの世話係。
普通の悪魔より魔力が大きく、扱える属性が多い。
エレスの親の代から遣えているが歳はゼレカより下。
ソ「久しぶりに出番があった気がします」
ゼ「確かに。最後に出たのって番外編の前だよね」
デ「話の向きがどっちにいこうか迷ってたのでなかなか出させてあげられませんでした」
ソ「今度からはもっと出番を増やしてほしいですね」
デ「多分次回はアルフォートを紹介します」