眼鏡
『眼鏡』と書いて『めがね』と読む不思議
「………あれ?寝てた」
んーと、書類があまりにもあったから処理しようと思って……
「ああ、そっか。書類片付けてたんだっけ」
「ゼレカ〜、寝てたでしょ?」
「寝てたみたい」
眼鏡をかけて書類に目を通す
「まだまだ終わらないよ〜。この多さはいじょうだって」
「会議行ったりさぼったり逃げたりしてたからしょうがないよ」
「最初以外はみみが痛いです」
「会議はしょうがないとしてもサボりはなぁ……」
「さぼったわけじゃないんだけどね」
「よっと、残り半分」
「もう半分!?はやくない?」
「書類なんて内容を隅々まで目を通してサインすれば終わりなんだから簡単でしょ」
言いながらサインしていく
「それが面倒なの」
「たしかにこれだけ数があると面倒だけど」
「だ〜か〜ら、そろそろきゅうけいにしようよ」
「まあ、俺は少し寝てたけど働きっぱなしだからね。じゃあ休憩にしますか」
「はぁー。やっときゅうけいだよ」
「……一…十…百………この量なら今日中には片付けられるね」
エレスがこっちを振り向く
「ゼレ……カ?なぁにそれ?」
赤紫のフレームの眼鏡の事らしい
「ん?これは眼鏡。下界にいた時に使ってた物だよ」
基本悪魔は皆視力がいいから、こういうのは使わないらしい
「度もゆるいのを使ってるから誰がかけてもあうと思うよ」
「へぇ〜……」
おぉっと。お姫様は眼鏡に興味深々のようだ
「かけてみる?」
「いいの?」
「もちろん」
俺が見たいっていうのもあるし
カチャ
「どう?似合うかな」
「!!」
眼鏡をかけて上目遣い。その可愛さ殺人級である
「とても良く似合ってるよ。いつもとは違う可愛さがある」
「そ、そうかな///」
「よければあげるよ」
「え?でも……」
「造ればあるし、君が持ってる方が似合うからね」
「ありがと、ゼレカ」
「いえいえ、それよりも残りを片付けようよ」
「もうきゅうけい終わり?」
「終わったら肩揉んであげるから」
「……それだったらいいかも」
眼鏡の威力半端ないですよ
デ「ふふふ、私は帰ってきた!」
ゼ「随分と早い帰りだったな。予定では後もう丸一日かかる予定だったろ?」
デ「一日中安静にしてたら思いの他早く回復したらしい」
ゼ「全く、そんなになるまで我慢してんじゃねぇよ」
デ「我慢というか気づかなかっただけだけどな」
ゼ「はぁ、作者が帰って来たので更新できるようになりました。今後ともよろしくお願いします」
デ「次回分はソルの紹介をします」