城での一時
いやー、まだ慣れないのでタイトルとサブタイトルを間違えて入力して、その度にタイトル変更しています。
「ソルーティア」
俺は目の前の女性へと言った。こいつはソルーティア。エレスの使い魔だが、エレスを『主人』というよりも『妹』の様に扱っている。当の本人も『下僕』ではなく『姉』と思っている。・・・なんでこんなことを言うかと今と、基本姉妹(兄弟もそうだか)は同じ様に扱って欲しいのだ。つまり・・・
「ゼレカ。貴方は何度言ったら分かるの?私のことは・・」
「OK、OK。俺がわるかったって、ソル」
『妹』であるエレスを特別な呼び方で呼ぶ様に、自分も特別に呼んで欲しいということ。まあ、この時も悪戯心が芽生えたからなのであるが、前に一度からかいすぎたとこ『地獄(此処は魔界であるが)』のような目にあわされた。・・・あれは辛かった。まさか
「ゼレカ。何を考えているのかなぁー?私に教えて欲しいわー」
「いぇ。なんでもないです」
心を読まれたぁー!!
毎度毎度のことながら不思議だ。心の中なんて読めるものなのか?
「ソル〜。どうしたの?」
「エレス!!怪我とかしなかった?」
「うん!大丈夫だよ」
「それならよかったわ」
「!ソっ、ソル。くっ、苦しい」
目の前でおきてるやり取りをみていると、本当の姉妹のようだ。ソルも髪の色が水色で、紅い瞳だから一見するとどっちがどっちか分からない。決定的な違いは、身長と髪の長さ。身長は俺よりも少し小さいぐらいで、髪は後ろで結んでいるエレスとは違いそのまま垂らしているだけである。
「それはそうとソル、何か用があったんじゃないのか?」
「それは今ので粗方片付いた」
エレスを弄るのが、大半かよ。
「ただ残りの用事が、『この城下街に向かってくる、魔物及び人間達の排除』というのを貴方に伝えることなのです」
「ふーん。って、おい!明らかそっちのほうがでかい用事だろ!」
「何を言ってるんですか!エレスを弄る方が重要ですよ!」
「わかった、わかったから。だったらさっさと片付けてくる」
「ゼレカ!!また行っちゃうの!?」
「すぐ戻ってくるさ。だから大人しく待ってて」
「・・・本当に、本当にすぐだよ?」
「ああ。帰ってきたら、エレスの大好きなものを飲ませてあげるから」
「本当!!だったら尚更早くかえってきてよ」
「もちろん。じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「気をつけて」
「ああ」
そういって俺は走り出した。
デ「とりあえずのメインヒロインはでてきましたね」
ゼ「俺は『とりあえず』という言葉が気になるんだが」
デ「そんなことはいいじゃないですか。次回はゼレカが楽しみにしていた『戦闘シーン』なんですから」
ゼ「さらりと『さん』をとったな・・・。まぁ、やっと俺の能力が明らかになるな」
デ「とは言っても半分ぐらいしか力をださせないけどな」
ゼ「!!もう半分もだすのか!?ちゃんと後々のこと考えてるよな?」
デ「多分考えてると思いますよ。『作者』が」
ゼ「だから、それはお前だろ」
デ「・・・俺としては戦闘の後が一番書きたいんだけどな」
ゼ「何か言ったか?」
デ「いえいえ。なにも」
ゼ「とりあえずは次回から戦闘が始まるので、宜しければ読んでやってください。・・・やっぱり気になる。おい作者」
デ「それではまた次回」
ゼ「逃げやがったな!あの野郎!!」