補佐と世話係の一コマ
いつもと違う方向性です。
「ゼレカさん、いらっしゃいます?」
「いるけど」
「!!おっ、脅かさないで下さいよ」
「あー、わるい」
ソルが俺の部屋を訪ねてたから、つい(ここ重要)脅かし……後ろから声を掛けたくなったんだ
………うん、何のフォローにもなってないな
「まあそれはそうと、この間の《ヒンブル》との同盟は結べました?」
「ヒンブル……あぁー、ちょっと壁殴ったらすぐに同意してくれた魔界の」
「……そのような結び方をしたので?」
「冗談だよ。《ヘルヴォート》って軍を蹴散らしたら、是非同盟を結ばしてくれって」
「……やはりヘルヴォートが……」
「ん?」
「いえ、何でもないです……」
「何でもないって言うなら深くは詮索しないよ」
「ありがとうございます」
「それよりも、そんな堅苦しく話さなくてもいいのに。もう結構長く……はないか。とにかく、もっと気楽に話せば?」
「私はこれで慣れてしまってるので」
「とかいいつつ、エレスにはめちゃめちゃ砕けて話してるよね」
「エレスとは前の代……ご両親の頃から一緒にいるから、あの話し方に落ち着いているんです」
「……あれは最早『落ち着いた』なんて生易しいもんじゃないと思うけどな」
「とにかく、違和感を覚えてしまうんですよ」
「じゃあ、違和感がなくなるまで話せば?」
「……それは……つまり…」
「ほら試しに俺を呼び捨てで」
「いえいいです」
「即答!?試しにって言ってるのに即答ですか!」
「いっ、嫌なものは嫌なんです///」
「あはははー、ソルが照れてるとこ初めて見た」
「ゼっ、ゼレカ………やっぱり……恥ずかしい……です///」
言葉が紡がれる度に小さくなってる
「言えたみたいだね」
ソルの頭を撫でる
「こっ、子供じゃないんですよ!///」
「っても俺よりは(人間界単位で)年下なんだから。嫌ならやめるけど?」
「……もう少しこのままがいいです」
ふふっ、素直だけど素直じゃないんだから
「ゼレカ〜、ソル〜。仕事がおわらないよ〜」
……事務仕事が終わらなくて困ってるエレスを忘れてた、俺とソルであった
デ「それでは、宣言通り人物紹介です!
ゼレカ・ハヅキ
魔神。黒髪。
左目が緑、右目が黒。
全ての属性の魔力を扱え、魔力の上限が膨大である。称号は『魔王補佐』『破壊の大魔』『空撃部隊隊長』等がある。
身長は168㎝ぐらい。
葉月零花
高校一年生。
髪の色や性格、声はゼレカと同じ(というよりもゼレカ本人)
ただし、目の色は両方とも黒。
魔神になる前のゼレカ。
ゼ「ん?初めは俺か」
エ「一人だけど二人分紹介してるね」
デ「同一人物ですからね」
エ「でも、これでぜんぶではないですよね?」
デ「もちろん。ゼレカやエレスさん、ソルは何回か紹介しますから」
ゼ「……あれか」
デ「次回は誰かなー?」