城までの一時
GWが終わってしまいましたね。
・・・これから学校が再び始まりますが、最低五十話は毎日更新したいです。
今、俺とエレスは城に戻ってきた。本当はエレスは城で待っている筈だったのだが、さっきの台詞をみれば分かるように待っていられなかったらしい。
「むぅ。待ちくたびれたよ〜」
「その台詞。此処に来るまで三十回は聞いた」
「それだけ待ってたの」
「ふふっ」
俺が言うのもなんだが、エレスはとても可愛い。
水色がかった髪が腰辺りまで伸び、紅く光る瞳が存在感をだしている。
・・・瞳が紅いのは悪魔・吸血鬼等の特徴らしい。
背は俺より頭一個分ぐらい小さい。
「ゼレカ〜。ゼレカの高さからみた世界って、どんな感じ?」
「ん〜確か俺の身長が169㎝だから、エレスよりも高い目線かな」
――おおーっと。つい説明口調になってしまったぜ☆
「?あんまりわからないよ〜」
「つまりこんなかんじ」
俺は後ろからエレスを抱き上げる。
「えっ?あっ、ひぁ!」
「あー。いきなりでわるかったな」
「抱き上げるなら一言いってよ」
「ふふっ。ゴメンゴメン」
そういって肩に座らせた。改めて抱き上げてみると、羽のように軽い。
「わぁー!これがゼレカのみてる世界なんだー!」
「喜んでいただけて光栄です。エレスナーグ様」
いつものように悪戯心がでてきたので、意地悪してみる。
「もう、ゼレカ。エレスって呼んでっていつもいってるでしょ。ゼレカの意地悪」
ふふっ、やっぱり予想通りの反応。
気づいているかもしれないが、エレスは俺に『エレスナーグ』と呼ばれる事を嫌っている。嫌いというか、俺だけの特別な呼び方で呼んで欲しいらしい。
「やっぱり予想通りだった。」
「やっぱりって、もう!」
「君をみていると、悪戯心が刺激されるからね」
「ゼレカ!!」
「何?エレス」
「そう呼んでくれる方が、やっぱり嬉しい」
なーんて言ってる間に玉座の間に着くころだ
「遅いですよ、ゼレカさん」
『!!』
おおっと、やっぱり。ん?今のは誰かって?それは次回明らかに!!
デ「いやー、ほのぼの甘甘してますねーゼレカさん」
ゼ「今回は予告通りエレスの紹介をしてたな」
デ「裏話はこれから本編の方でばらしていきたいと思っております」
ゼ「・・・最初の会話の全貌も明らかにしないといけないしな」
デ「?最初の会話?ナンノコト?」
ゼ「忘れてたな」
デ「いやっ、そんなっ、忘れてたなんて。ちゃんとこれから暴露されますよー」
ゼ「どうだか」
デ「そんなことより、次回はもう一人のメインヒロインがでてきます!」
ゼ「お前があと一人で、メインヒロインをだすのをやめるとは思えないけどな」
デ「まあそれは、作者のみぞ知るということで」
ゼ「結局お前だろ!!それとタイトルにもあるんだから、俺の能りょK」
デ「それでは、また次回」
ゼ「聞けーーー!!」