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抑えない衝動・小さな優しさ

今日は疲れました。


なので話を考える暇がなかったので突然思いついた話です。


……そろそろ重要な話を書こうかな。

「覚悟しろ!魔王」


「今日がお前の命日だ!」

「倒させてもらう!」


「………はぁーあ、面倒だ」


今俺は勇者達に囲まれている


街の皆に被害が及ばないように、街から数十㎞離れた場所に、まあ自分から跳んだわけだ


………俺の見立てでは、おそらく勇者が三人いる


その勇者一人に三人程の仲間がいるから合計十二人だ

「どうした、怖じけづいたか!」


「今更後悔しても遅い!」

「滅びるがいい!」


「………最初に言っておくが、俺は魔王じゃないぜ」

事実だ。俺は『魔神』ではあるが、『魔王』じゃない

魔王は……というよりも、魔王姫はエレスだ


「なに!?」


「魔王じゃないだと?」


「こいつじゃなかったのか!」


………うん、そろそろこの話し方がうざったくなってきた


「……貴様等、死にたくなければ下界に帰って二度魔界に来るな。」


「誰が帰るもんk…」


「忠告はしたからな?」


右手に剣を、左手に銃を創造した


剣は両刃、銃はマグナムを想像


パァン!


「なっ!」


銃の引き金を引いた


……目の前が赤くそまる


「わあー!?」


今ので一人


「後、十一人」


剣を近くの奴の右足目掛けて滑らせる


スパンッ


「え?」


そいつの右足が落ちる


赤い飛沫と白い石の様な何かが見えた


「はぁー!」


ザクッ


後ろから向かってきた奴の首に剣の先端を向けておいた


パァン


先程の右足のない奴に向けて引き金を引く


「後、九人」


「くそっ、魔王は女だって聞いてたから倒したら俺の…」


チッ


後ろでウザったい事を呟いたゲスの左手を切り落とす

「あっ……あぁ!」


次に左足を、右手、右足、喉、頭、腹……原型を留めなくなるまでグチャグチャに切り刻んだ


「イラツクんだよ」

溜まったイラツキを晴らすべく、剣と銃をしまう


「魔力よ。『深淵のアビスソロランス』」


闇と風の魔力を帯びた槍をだした


魔力を武器の形にしただけの技だ


それを……回転させて……跳んだ


「ぎゃあ!!」


「ぐわぁ!」


「……」


不思議な気分だ


目の前には血の雨、肉塊、白骨が飛び散ってる


のに、どうして俺は……


『ワらッテいるんだロう』


…………………何だ?自分じゃない自分に支配されるこの感覚は



………………


「はっ!?」


気がついたら周りは赤い水溜まり


勇者一行もいない


「………やりすぎたな」


「はぁ……はぁ…」


目線の下から呼吸が聞こえる


「……」


「ひっ!?」


さっきの勇者の仲間かな?

そういえば金髪の女の子がいたな……


「どうした?」


少しだけ威厳のある声をだす


「(がたがたがた)」


怖がらせ過ぎたな……


全く、さっきはどうかしてたぜ


「いや、そこまで怖がらなくても……」


いつもの話し方に戻した


「はぁ……ん……」


ありゃりゃ、ホントにやり過ぎたか


「どうやらお前が最後の一人みたいだな。なに、今更どうもしねぇよ。帰るなら帰ってもいいさ」


「わた……しは、貴方に……負けた。どうされても……構わない」


………度胸はないけど、流儀はあるな


「なら下界に戻れ」


「それはできない!アレク達が戻らないで私だけなんて!」


……今少しだけびびった


まさかここまで芯があるなんて……


「……ならば、俺に逆らわないというわけだな?」


「それが私の流儀だから」

「わかったよ。……だったら俺が無理矢理でも下界に帰してやる」


「だから…」


「まぁ待て。俺の遊びに付き合ってもらってからだ」

「遊び?」



―――下界・パレスト王国

「勇者達はどうしてるだろうな?」


「王よ、勇者達を信じましょう」


「……その問い掛けだが、俺が答えてやる」


「!?」


空間が歪む


「ふははは!久しぶりだな、パレスト王」


「ぜ、ゼレカ!」


「相変わらず勇者制度があるなんてな」


「き、貴様!何しに来た」

「このイケニエとしては役立たずの少女を帰しに来た」


「す、スティ!」


「……」


「こいつには傷を癒してもらったからな。その礼にこうして来たわけだ」


「他の者達は!」


「俺が喰らってやった」

「……」


「それと一つ言っておいてやる、ゲス王。その少女に手を出したら、俺がこの国をぶっこわすからな」


「なに…」


「たとえその少女が奴隷だとしても、だ」


「わ、わかった」


「じゃあな、スティ」


「……じゃあ」


ぼそっ

(アレク、な。蘇らせておいたから。多分城の外にいる)


「!!」


「さらばだ、人間の小娘よ」


「ゼレカ……ありがとう!!」


ブュン


空間を歪ませて魔界に戻った

デ「完成ー!!」


エ「できたんですか!」


デ「思いの外早くできたよ」


エ「わぁ〜うれしいです!!」


デ「効果時間は一時間だから、飲ませたら一時間は好き勝手し放題ですよ」


エ「一時間か〜、それだけあれば………」


デ「無味無臭無香料という、どう飲ませてもばれないスグレモノ」


エ「じゃあ紅茶にいれてもばれないの?」


デ「もちろん」


エ「なら、ゼレカが帰ってきたらさりげなくお茶にさそってのませよう」


デ「これならゼレカでも動けまい」


エ「ディンさん、ありがとうございます!」


デ「いやいや、それよりもがんばってね」


エ「はい!」

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