Sな彼女とNな俺
S……サディストの略
M……マゾヒストの略
N……ノーマルの略
だから何だってことですよね……
やぁ、俺は今とんでもない状況にあるんだぜ
どんな状況かって?
自室のベッドで横になって、エレスが俺の上に座ってるって感じだ
えっ?
…………おいおいアルフォート。きじょーいなんて言うんじゃないないよ
考えないようにしてたんだから
そもそも何でこんな状況になったかっていうと………
―――ついさっき
「ゼレカ、弄られて」
「わぉ、大胆発言」
「最近弄られてくれてないじゃん」
「確かにな。こっちに来た当初は………毎日弄られてたな」
「でも最近は、逆に私が意地悪されてる〜」
「はははっ、いやだなぁ。意地悪なんてしてないよー」
「だから、ねっ?」
「まあ、そのうちな」
「………『我が身に刻まれし魔王の力。我が呼びかけに応え、その力解放せよ。』魔王化!」
ヒュン!!
「………えっ?」
「はい、捕獲完了」
「捕まっちゃたー」
「何処がいい?」
「自室」
「……まるっきり抵抗しないね」
「もうこうなったら抜け出すのは俺でも至難の技だからね」
てくてく
ガチャ
ぽすん
ドサッ
――今
ってわけだ
「久しぶりにゼレカを弄れる〜」
「久しぶりの光景だな」
「ゼレカ、どんな気分?」
「なんか微妙に動悸がしてる」
あれ?俺ってM?
クチュ
エレスが口を重ねてきた
もちろん抵抗はできない、というよりしない
ひっしになっているエレスの顔を見てるのが好きだから
「クチュ……ハァッ…ジュル……ん!?」
舌を入れた
抵抗………ではないけど、彼女の仕草をみてたら無意識にしてた」
「ヒュル……ジュル……クチャ……」
「ハッ……ひゃっ……んん!!」
………やばい、歯止めがきかなくなってる
そして徐に拘束を解いて、エレスと俺の位置を変えた
「ひゃあ!!」
「ごめんエレス。そろそろ限界かも」
「……む〜。やっぱりこうなった」
「はははっ。俺、Sなのかな?」
Mだと思ってたけど
「むにゅ〜、それだと私とおなじ」
「多分大丈夫。自分ではNだと自負してるから」
「私のこんな姿見て楽しんでるのにふつうなわけないでしょ!」
「さあエレス、楽にして」
「///きっ、気持ち良くしてよ」
『自主規制』に発展中〜
デ「最初に補足、今回の話は前回の話の次の日です」
エ「最初はうまくいくとおもったのに〜」
デ「『魔王化』までしたのに残念でしたね」
エ「ディンさん!どうにかしてゼレカをいため……コホン、いじめられませんか?」
デ「押し倒すとこまでは良かったけど、そのあとがなぁ………よし、なら力を抑える薬品でも作るか」
エ「ホントですか!ぜひお願いします!」
デ「おまかせ下さい」
エ「ふふっ、これでゼレカを……ふふふ」
―――ゼレカの部屋
ゾワッ
ゼ「なっ何だ!?今の!」