特殊な日
暑いです!!
自分の部屋で窓を閉め切って執筆してます。
「……あっ?」
……右目に違和感を覚えた
触ってみる
「……血?」
多分、《夢幻の眼》のせいだろ
「……まあいいか」
右目の血を拭って、身体を起こす
「……今日はなにがあるかな」
ガチャ
扉を開けて足早に玉座の間に向かった
―――玉座の間
「おはよう、エレス」
「おはよう、ゼレカ」
「……ソルの姿がないけど?」
「ソルならまだ寝てる」
「へぇー、珍しい事もあるもんだな」
「ねっ。それよりゼ…」
キュルルル
「………」
「///」
「……そうか。そういえば今日は城の皆は里帰りだったな。一昨日隊の奴がいってたな」
「///………そっ、それで、だから……」
「ふふっ、じゃあ何か作ろうか?」
(コクン)
――キッチン
「なにが食べたい?」
「ゼレカが作れる物ならなんでもいいよ」
「つっても、基本俺はなんでも作れるからな………よしっ、前作った時にエレスが好きって言ってた《サンドイッチ》と《ポトフ》にする?」
「うん!!」
俺は食材を『創造』して調理に取り掛かる
普通に生活してた時は自炊だったから、調理はできる方だ
最も、此処の食材は見たことがない物ばかりだから最初は戸惑ったな……
そうこうしている内に出来上がりだ
「ほい完成っと」
………えっ?ポトフを作るのに、そんな短時間じゃできないって?
『速出』を使ったのさ
この魔法は……あぁまた今度説明するな
「ねぇ、せっかくだからバルコニーで食べようよ〜」
「そうだな。たまにはそうゆうのもいいな」
一応念の為にソルに書き置きしておこう
それから料理をバルコニーに運ぶ
―――バルコニー
「いい眺めだな」
「たまに仕事中みてるけど、やっぱりきれいだねぇ」
此処から見える景色は城下街とは真逆の方をむいていて、『贖罪の山』と『嘆きの川』、『沈黙の平野』の全てを一望できる
そのスケールは地上では見れないようなスケールだ
キュルルルー
「あっごめんごめん。お腹空いたよね」
「昨日の夜からなにもたべてないもん〜」
昨日はあのまま寝てたみたいだから、よっぽど空腹らしい
『いただきます』
二人で少し早い『昼食』を食べる
「ん〜、おいしい!」
早速エレスはサンドイッチを食べている
中身はトマト・タマゴ・ハムときゅうりにした
「ふふっ、なら良かった」
「やっぱり、はむっ、ゼレカの料理も、こくんっ、おいしいね!」
「わかったから口の中のもん全部食べてから話しなよ」
「むぐっ、いつもみんなが作ってくれるのと、ゼレカが作ってくれるのってなにが違うの?」
「んー、材料だと思う。俺はいつも想像したのを使っているから」
「たしかに、ここにはないものばかりだね」
「下界で暮らしてた時にあった食材だしな。魔界にはなくて当然だ」
「ふ〜ん」
あれっ、俺のカコバナよりも料理に夢中ですか
「はいゼレカ、あ〜んしてっ」
………突然のむちゃぶりですね
「自分で食うから…」
シューー!!!!
「………」
スプーンが消し飛んだ!!
「ごっめ〜ん、むりやりにでも食べさせたかったから〜」
ちょっとでも動いてたら俺が消し飛んだな
「それならそうと早く言えば良かったのに」
俺は躊躇なく差し出されたスプーンを口にくわえた
「ふふふ、恋人どうしみたい」
「それは光栄な事ですよ」
……少しばかり魔が差したのでからかってみる
「む〜、また意地悪なこといってぇ」
「ごめんごめん」
「じゃあ罰として、はいっ」
スプーンを差し出された
俺はそれを受け取り、さっきされたことをエレスにした
「はいっ、あーん」
「はむっ」
………それから食べ終わるまで交代でそれをし続けた
デ「よかったなゼレカ」
ゼ「漸く元の身体に戻れたからな」
デ「いや、そっちもあるけどもうひとつの方」
ゼ「もうひとつ?」
デ「ホントはエレスの罰が『口移しで』ってことにする予定だったんだけどな」
ゼ「何故変えた!」
デ「次の話と内容微妙にかぶるかなって思ったから」
ゼ「じゃあ次回はそういう話なんだな!?」
デ「そうしようと思う」
ゼ「そうゆうことなら今回、これで終わるぞ!」
デ「ちょっ、待っt…」