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契約

眠いです。


それに試験一週間前です。

……大変です。

「やれやれ、おもわずはしゃぎすぎたな。まさかここら辺一帯を焼き尽くしていたとはな」


『………』


「ん?その何か言いたそうな目はなんだ」


「どんたけの魔力をつかったんだよ!!カメレオンモドキがいた場所がえぐれてるじゃないか!」


「それは魔力を込めすぎたから。あの場所は『光の安息地ブレスダイブ』を張っておいたから、修復作用が発動して元通りだ。………ちなみに『光の安息地』をつかったから俺は無傷であり、ここの衝撃も和らいだってわけ」


「……俺の『静寂の壁』は一点に集中すればたいていの魔法は掻き消せる盾だぜ。それを和らいだ余波を防いだだけでも消えるなんて……」


「あの、まだ貴方のお名前を聞いていなかったのですが」


「そうか、まだ名乗ってなかったっけ。俺はゼレカ、衛生兵兼空撃隊隊長『夢幻のゼレカ』だ」


「やはり……」


「何がやはりなんだ?」


「ほら、昨日セイントペガサスを一人で倒した…」


「あー、あれがお前だったのか」


「まあな。それはそうと二つ程確認しておきたいんだがいいか?」


「?」


「いいですよ」


「一つ目は帰る場所。ナブラート村に帰るなり修復するけど、村のやつらは全員いないだろ?」

「そのことでしたら、どの道一度『ニブル城下街』に戻ろと思います。魔喰が出たので、両親に伝えようと思うので」


「そうか。だったら、俺が帰る時に一緒に送っていくから」


「ありがとうございます」

「いやいいって。二つ目はシェイド。お前に兄弟っている?」


「シェイド……」


「……構わないよ。ああ、いるさ。でも俺は…」


「『召喚魔獣』だっていうんだろ?」


「!?」


「お前、それをどこで!?」


「初めに気付いたのは俺が『他に誰か生存者はいるか?』って聞いた時に、お前は悩んでいた。あれはマリーナを自分の何なのか考えていたから。二回目は、祭壇にいた時、普通の悪魔なら分かる魔力の変動が分からなかったこと。魔獣なら自分の魔力の流れしか分からないからな」


「……流石だぜ。それでさっきの質問の答えだが、弟がいる。あいつはまだ誰とも契約していない『白紙の召喚獣ノープリースト』だ。今は行方不明になってるさ」


「そうか。シェイド、お前の召喚色は銀色か?」

「みての通り銀色の髪、白い眼おまけに小柄と純正の銀色だよ」


「私が契約者になったのも、私の属性が光と水だからよ」


「……やっぱりか」


「やっぱり?」


「ああ、祭壇に行った時にマリーナから流れでてた魔力の一部がおかしな方向に流れてたからな」


「私の魔力が?」


「あの祭壇は悪魔の魔力を吸収するためにつくられた物、つまり『魔獣契約者』の力……君を封じるための物ってこと」


「話が見えねぇな。それと俺の弟と何の関係が…」


「まだ分からない?簡単に言うと、あの祭壇は『魔獣契約者』を封じるための物なのにその魔力の一部がへんな方向に注がれるってこと」


「なんのために?」


「そこでさっきカメレオンを仕留める時に見つけたこの銀色の腕輪」


「!?そっ、それは!?」

「私の指輪と、同じ!?」

「多分、これはお前の弟だと思う」


「そうか……。生きてたか……」


「この腕輪はお前が持っていたら?」


「いや、ゼレカ。あんたがこいつの主になってくれ」

「……いいのか?」


「あんたなら、こいつを悪いようにはしないだろ?」

「……分かった。じゃ、さっさと契約するか」

「……ありがとう」


シェイドが言ったことは気にしないでおく。


「『我、汝の力を求む者なり。血に刻まれし盟約に従い、顕現せよ。』」


シュワシュワ


光を放ち、腕輪から何かが現れる。


「我が名は『アルフォート』。汝が……などと、今更だな。腕輪から先の顛末を観ていたので、大方の事情は掴めた」


「……フォート、もういなくなったかと心配したぜ」

「私もです、兄上。再び出会えた事を感謝します」


「……良かった、良かったねシェイド!」


「ああ、これで俺の役目はマリーナと一緒にいることだけだ」


「我を呼び出し者よ。汝は我と契約するか?」


「当然だ」


「ならば名を」


「…俺の名はゼレカ」


「あい分かった。我が主、ゼレカよ」


シュン


「腕輪に戻ったな」


「外で活動しない時は違う形になる。それが俺達だ」

「なら、契約も終わったし城下街に戻るか」


「シェイド、指輪に戻って。また城下街に着いたら呼ぶから」


「そうだったな。今はゼレカの魔力だから魔力を使えないな」


「……うん」


「分かった。……ゼレカ弟の事もマリーナの事もありがとな。感謝しても仕切れないぜ」


「俺は当然の事をしただけだ。それに今生の別れってわけでもないだろ?」


「……ああ!じゃあな」


シュン


シェイドが消えた。


「じゃ、掴まってね」


「はい」


「テレポート」


城下街に跳んだ。

デ「いろいろとあれでしたね、前回は」


ゼ「そういえばお前、前回いなかったな」


デ「最後ちらっと出てたけど」


ゼ「そうだったか?」


デ「そんなことより!次回はゼレカが修羅場を経験します。あっ、本編でね」


ゼ「さらっと犯行予告流すな」


デ「ゼレカとエレスさんの出会いを今日考えていたんですが、それは絶好のタイミングで書きたいと思います!!」


ゼ「あー、あれね。うんうん」


デ「後は補足で『人物&オリジナル&場所紹介』も後書き風にやらないとなぁ」


ゼ「どのタイミングで」


デ「考え中でーす」


ゼ「……ふぅ。明日は修羅場、か」

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