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常闇の炎

多分、次の話までナブラート村編をやります。


戦闘シーン、楽しいけど難しいです。

……改めて見るとでかいなー


あの村は直径二百メートルぐらいで、今俺の前にいる魔喰が口を開けた状態でスタンバってたみたいだからとんでもなく大きい。


緑の皮膚、紫色のぼつぼつ、短い足で四足歩行。おまけに目がカメレオンみたい。………総合すると口が裂けている巨大カメレオンだな。


「ぷっ!!」


おもわず吹き出した。


「キェェェエエ!!」


「うるせぇな」


剣に炎の魔力を注ぎ込む。

「『焔の一撃バーニングインパクト』」


その剣を目玉に向かって投げつける。


ブシュ、ベチャベチャ


「アアアっアァァァア!」

目玉までは届かなかったけど、顎から左の目の下までえぐれ緑の体液が大量に流れでた。


「……キモチ悪い。一体どれくらいの奴らを喰ったら気が済むんだ?」


マリーナとシェイド以外の村の奴は喰ったみたいだから…


「あの二人。逃げられたかな?」



―――

――


俺はゼレカに言われた通り逃げている。地震の後、村がカメレオンモドキの化け物になったが、こっちに気付いた様子はない。


「………シェイド………あの人は……」


「ゼレカはあいつを倒したら来るって」

「……あの魔喰…は……弱点を……壊さないと倒せない」


「何だって!なら早くゼレカに…」


そういって振り向いたら、カメレオンモドキの触手が無数に迫っていた。



―――

――


「斬っても斬っても死なないな」


カメレオンは右後足と左前足が無く、胴体は緑の皮膚が更に緑になり、顔は至る箇所に傷がある。


……やったのは俺だけど☆

「ウヲェ?ニァ、グワァー!!」


「なんだ?」


紫のぼつぼつから触手が生えている。


それを後ろに……


「まさか!!」


マリーナとシェイドか!


「させるかよ!テレポート!」


二人の場所に跳んだ。



「くっ、ここまでか。ならマリーナだけでも、『静寂の壁』!!」


「…しっシェイド!無茶はっ!」


「駄目ならお前だけでも!」


「シェイドー!!」


ザシュ


「……生きてる?」


「危ない危ない。まさかこっちを狙うとはな……侮ってたぜ」


「ゼレカ!どうやって…」

「説明は後。今はコイツを……どうするか!」


剣に力を込めて触手をぶった斬る。


「なかなか死んでくんないからなぁ」


「……祭壇だ」


「何が?」

「そいつの弱点。さっきの祭壇だ」


「……成る程、やっぱりか。あそこが一番魔力の変動があったからな」


「気付いていたの?」


「マリーナ!?身体、大丈夫なのか?」


「えっ……うん。治ってるみたい」


「あー、さっき俺が魔力を流し込んだからな。でも俺の魔力……属性はあわせたけど、だからあんまり無茶はしないほうがいい」


「あっ、ありがとう」


「なーに、お安い御用ですよ。それからシェイド、さっきの魔法で守っておけ」

「ああ……」


「敵からじゃない。俺から、な」


「え?」


「テレポート」


ヒュン



タッ


「さーてと。祭壇だったけな」


カメレオンの中の祭壇にテレポートした。


「んー、まとめて吹っ飛ばせばいいか。……ん?」


足を止めて『それ』を見る

「……祭壇の下……腕輪かな?」


銀色の腕輪が祭壇の下にあった。


「持って帰っても大丈夫だろ。それに、俺の記憶違いでなければこれは…」


「ギェェェェエエオオ!」

「うるさくなったな。じゃ、片付けるか」


右掌に闇と炎の魔力を溜める。この技は俺のお気に入り技に入る程の威力だからな……。


自分の回りには光と水の壁を展開する。


「《全てを包む闇よ、炎の如く侵略し如何なる敵をも焼き尽くせ》、魔力解放32%。『常闇のジェノサイドダウン』!!」


たまには詠唱もやってみようと思って詠んでみた。


……実際、詠唱すると威力も増すしね☆

――荒野


「あっ、おい」


「跳んじゃたね」


「ああ。それよりも本当に大丈夫なのかマリーナ?」

「ええ。あの人に分けてもらった魔力があるから、なんの不調も無くなったわ」

「そうか、なら良かった」

「キェェェエエオオ!」


「くっ、また触手が!」


そう思って、壁に注いだ魔力を最大にした。


「あ?え?お、お?」


「なんだ?」


「なにかあったのかな?」

カッ!!


次の瞬間、カメレオンモドキの体が爆発した。



――祭壇


俺は『常闇の炎』を回りに散らした。


この真っ黒い炎は俺の意志を確認するまで増え、燃やしつづける。消えても消えてもすぐ増える、本当に『炎の様に侵略する闇』だ。


カッ!!


そして、こいつの体が爆発した。


「……やり過ぎたかな?」

あの二人まで吹っ飛んでなきゃいいけど。


「テレポート」


シュッ



――荒野


「けほっ、けほっ」


「ゴホッゴホッ」


カメレオンモドキの体が爆発したら、後には何も残っていなかった。


あの巨大な体が吹き飛んだことは一目瞭然だ。


それに、俺の『静寂の壁』まで無くなってる。俺はまだこの魔法を解いていない筈だが、それすらも無い。

「……ここまでだとは」


シュッ


そんなことを考えてたら、そいつが戻って来た。

ゼ「なあエレス、何を真剣にやってるんだ?」


エ「料理」


ゼ「……何を作っていらっしゃるので?」


エ「こっちは『地獄魚のムニエル』で、そっちのは『針山草と苦陏のソテー』。で、今作ってるのが『鬼土牛のステーキ』だよ」


ゼ「………名前がやばい」

エ「え?魔界では結構有名な料理だけど?」


ゼ「まあそうだと思うよ。魔界だし」


エ「でもゼレカが作ってくれる料理もおいしいよね」

ゼ「ん、確かに作ると皆食べてくれるな。下界の料理だけど、味覚は悪魔も人も変わらないみたいだな」


エ「私もゼレカの料理すきだよ」


ゼ「それはどうもありがとう。……それよりも、さっきの『地獄魚のムニエル』が暴れ出してるぞ」


エ「あれ?おかしいな。作り方まちがえたかな?」


ゼ「作り方間違えて暴れるもんなのか」



――部屋の外


デ「という具合にほのぼのしてましたーってことで」

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