勇者と共闘 真実
アラ「メフィスト達今頃何してるんだろ?」
アラクネVision
「……バルチス?」
バルチスって確か、ゼレカの部下よね?私も何度か会った事あるし、気付かないはずは……
「今までありがとうございます、ゼレカさん」
『もうばらしたんだろ?だったら敬語なんて使わなくたっていいさ』
「そうか、じゃあそうさせてもらう」
……私とエレスナーグは何がなんだかって感じ
「やっと力が元通りになったんだ。ここまで、長かった」
『へえ……俺の見込みでは準魔王クラスの実力かと思ったけど、魔王クラス相当なんてな』
「ソウシ、どうゆう事?」
「もう隠す必要もなくなったから全部話すよ」
そう言って、私もソウシも手頃な瓦礫に腰を落ち着けた
「三人で魔獣退治してたのは覚えてるよね?あの後僕は結構致命的な傷を負っちゃって、鎧も何も捨てて戦場から離脱したんだ」
「えっ、じゃああの鎧も血の跡も食べられた訳じゃなかったの?」
ゼレカは一度死んで、蘇ったって言ってたからてっきりそうだと思った
「幾ら僕でもあのぐらいじゃあ死なない。だからアラクネもランダも生きてるって信じていたんだ」
「もしかしてランダも!?」
また三人一緒にいられるって思ってつい慌てて聞いちゃった
「……少なくとも僕は会ってない。戦場にもランダの痕跡は何も残ってなかった。だけど、きっとランダも何処かで生きてるよ。なんたってアイツは強いんだから」
その言葉を聞いて納得した。どんな事実よりも、一番深く心に響いた。ソウシが認めるランダの強さを、傲慢なんかじゃなくて私が誰よりも知っている
「そうだね!」
「盛り上がっている中失礼だが、頼まれた物を見つけたぞソウシ」
すーっと空間から、ゼレカが契約した『銀色の魔獣』が出てきた
「ありがとう、これでこっちから攻めに行ける」
「攻めに行く?」
「マーベルの本拠地にさ。戦闘中アルフォートに魔力を覚えて、今まで探してもらってたんだ」
アルフォート……そう言えばソウシは何で『魔力装着』を使えるのかしら?
「そうと決まれば善は急げ、早速叩きに行こう!ゼレカもエレスナーグさんもよろしいですか?」
『ん、やっと話が振られたか。俺は構わないぞ』
「私も準備出来てるよ」
二人とも待ってましたと言わんばかりに立ち上がって剣を構える。まだ疑問があったんだけど、聞ける状況じゃなくなっちゃった……
「まだ聞きたい事があると思うけど、時間が無いからそれは終わってから話すよ。もう何処にも行かないから、さ」
最後の言葉に、すごく納得した
「うん!」
土属性
アスタノト>アラクネ>メフィスト≧ゼレカ≧ベルゼブ≧エレスナーグ
アス「私達の中でだーれも魔王化に関係ないよ」
アラ「それでもアスタノトはずば抜けてるわ」