表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/136

勇者と共闘 勇者

ゼ「遅い」


デ「暫く放置していてすみません」

ソウシVision



長かった――


今この瞬間をどれ程待ったか――


全てを捨てて歩んで来た――


彼女の為に――


「おや?誰です、貴方は?」


「覚えてないのも無理ないか……」


アラクネを下ろして剣を構える


「僕はアウグストの勇者、ソウシだ!」


捨ててきた名を高らかに叫ぶ


「成るほど、生きていたという訳ですか。……やれやれ、殺した相手は忘れる主義なのですが仕方ない」


四方から魔獣が襲い掛かってくる!


「もう一度忘れましょう」


「任せろ」


物陰で機会を伺ってた『銀色の魔獣』が手を翳すと、他の獣達が大人しくなる


「ありがとう、助かったよアルフォート」


「アルフォート……?」


アラクネが不思議そうに問い掛けてくる。だけど今はコイツが先だ!


「後で詳しく話すよ。もう何処にも行ったりはしないから」


「……うん!」


「嫌ですね、戦闘中によそ見なんて」


死角から何かが飛んでくるのがわかる


「生憎、よそ見については親友から注意されてるんでね」


気配で感じ取る修業ぐらいしてるさ。ランダから言われ続けて来たんだから……。投げつけられたアラクネの槍をキャッチして、地面に置く


「すごい……」


「へぇ、中々の腕前ですね」


「アルフォート、一気に決めるよ!」


「ふっ、待ちくたびれたぞ!」


アルフォートを腕に乗せて魔力を溜める、これが修業して手に入れた力!


『魔力装着!!』


アルフォートが白銀のマントと手甲、それに剣へと姿を変えていく


「魔力装着!?失われたはずの奥義を何故!?」


「行くぞ!!」


銀の剣に光を宿し、突き進む!


「『銀の斬撃シルバーエッジ』!!」


幾つもの小さい衝撃が、波のように広がり飲み込んでいく


「くっ、少々想定外です。まさか魔王に手を貸す勇者などと……」


それを喰らいながらも、マーベルは戦闘から離脱した。あくまで『離脱』なんだろう


「まだ戦いは終わってないか……」


『魔力装着』を解いてアルフォートを戻す


「ご苦労様」


「何、この程度軽いものだ」


アルフォートにお礼を言って、アラクネに向き直る


「アラクネ、無事でよかった」


「ありがとうソウシ……それから、ちょっと胸を貸して」


何となくアラクネがしたい事がわかった。だから何も言わずに、下を向かずにギュッとした


「……った……生き……てよかっ……」


ぽつりと聞こえてくる声に、暖かい雫が胸に落ちてくる。女の子の涙は苦手だけど、今はただ抱き寄せる



―――


『……なんか、行き辛いな』


「そうだね」


『駆け付けてみたらもう終わってるし、とても入り込める状況じゃない』


「もう少しこのままにしてあげよ」


―――


「ありがとうソウシ」


やっと泣き止んでくれた。やっぱり女の子の涙には兵器的な強さがあるや


アラクネを解放してその場に座る


「聞きたい事もあるだろうけど、その前に。もういいですよゼレカさん、お姫様」


「え?」


正直、さっきから居たのバレバレだった


「どうも〜」


『何だ。とっくに気付かれてたのか、バルチス』

風属性



メフィスト>アスタノト>>アラクネ>エレスナーグ≧ベルゼブ≧ゼレカ



メ「風を導くのが私の魔王化……」


アス「ホントはもっと荒っぽいけどね♪」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ