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勇者と共闘 特訓

ゼ「努力こそ成功への道だ」

エレスナーグVision



「……ふぃ〜、なんとかできたね」


『ここまで出来れば何時もの俺ぐらいの力は出るな。それにしても、剣になったのに疲れた……』


ふふふふ、ため息までいつものゼレカなんだね。私もちょっと疲れちゃったな……


「おい、隊長」


いきなり目の前にベルゼブさんが現れた


『どうした、そんなに慌てて』


「来やがったぞ」


その一言だけで私もゼレカも言いたい事がわかった


『……何処だ』


「東に5㎞の地点だ。先にアスタノトとメフィストを送った」


『わかった、お前もそっちに向かってくれ。こっちは俺とエレスとアラクネでなんとかする』


「ああ」


もう見えなくなっちゃった……流石は大魔王。お兄ちゃんもあのくらい速かったっけ


『エレス、俺達も戻るぞ』


「うん!」


私は城の方へと駆け出していく



――


「着いた、けど……」


『こっちはハズレか?』


崩れた瓦礫を乗り越えて辺りを見渡す。全く気配がしない……


『いや、なんか居る……念のため構えておいて』


黒血刀を鞘から出して握る。ゼレカが気配を感じたんだから何かしら居るんだと思う


「どう?」


『ん……やっぱり、魔獣だ。それもシマウマみたいなのが十体か』


「シマウマ?聞いた事ないな」


『ははっ、だったら今度人間界に見に行こう。さて、じゃあ片付けますか!」


「いくよ!」


相手がわかってるなら私も手加減しない!煉帝剣を右手に握って駆け出す!


『先ずは右の民家の上、そこに一体』


「はぁっ!」


手慣れてる黒血刀で左に薙ぐ。たしかに手応えがあった!


『次、まだ気付いてない左下の街灯』


「やぁっ!」


今度は煉帝剣を振ってみる。黒血刀よりも軽いから振り易いのに、手応えは変わらない


『っと、流石に気付いたか。それじゃあ少し引き付けて二、三体始末しますか』

「わかった!」


街灯から少し距離をとって二本とも構え直す


『もう少し……右、右、左の順番に来てる』


不思議と相手は見えないのに、ゼレカの言葉を聞けば全く不安がない。さっきのベルゼブさんとアスタノトみたいに息がピッタリしてる気分


『今だ!』


「てぃっ、やっ、はぁ!」


煉帝剣、黒血刀、最後は同時!全ての魔獣が一撃で倒れてくのがわかる


『上手い上手い、あれだけの時間で良くここまで上達したね』


「ふふん、私をだれだと思ってるの?」


『ニンブルケティックの魔王で、俺の親愛なる姫様です』


「うむ、よろしい」


『街灯の上に避けて』


「よっと」


私がいた場所を風が素通りした。突進してきたんだ


『さぁーて、それじゃあ残りは派手にやろう。詠唱合わせてね』


黒血刀を鞘に戻して煉帝剣を両手で持つ


「なんの魔術?」


『俺のお気に入り』


それだけ聞いてゼレカが何を使うかわかった


「途中までは任せて。穢し魂、その力を行使する術を知れ」


『知るべき理は我の言葉。』


私の忘れてた部分をゼレカが詠った


「知るべき理は我の言葉。『冥界の揺篭』!!」


紫色の霧が、見えない魔獣達を包み込む。そして私は、霧を暗黒へと変える新たな詠唱を口にする


「吹き飛べ!『暗黒の楽園』!!」


霧が包んでいたものは闇へと変わり、後には何も残らない


『お疲れ様』


「がんばりました♪」


完全に魔獣がいなくなった事を確かめ、私は城へと足を向ける

炎属性


ベルゼブ≧アスタノト>ゼレカ≧エレスナーグ≧メフィスト>アラクネ



ベ「俺達の魔王化は『炎』だ。誰にも負ける気はねぇ」


アス「でもベル兄ちゃん一回もカゲロウさんに勝った事ないよね?」

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