勇者と共闘 作戦
アス「雨のおかげで魔力満タン♪」
エレスナーグVision
「ん〜、それじゃあ皆に知らせにいこうか?」
『そうだな、無意味に心配させるのも悪いし隠す必要もない』
煉帝剣を左に差して準備する。これで私は左に煉帝剣、右に黒血刀の二刀流なのだ
カチャ
「エレス」
「あれ、みんな休んでなかったの?」
扉をあけたら真っ先にアスタノトが気付いてくれた。その声につられて他の皆も気が付いたみたい
「なんか合った時に私がいないと不便でしょ。回復は私の専売特許なんだから」
「……見張りだ」
「二人が心配だから♪」
「ゼレカが倒れたのは私のせいだから、何かしたくて……」
うっ、そうとも知らずにイチャイチャしててちょっと罪悪感……とゆーかベルゼブさん、ここ城の中ですよ?
「気にしなくていいよ。あんなのゼレカやベルゼブさんじゃなきゃ避けられないって」
「そう……ありがとう」
「私こそみんなありがとうだよ」
ごめんね、ちょっと部屋の中でイタズラしてて……なんかすごく後ろめたい……
「ところでエレス、なんでゼレカさんの剣持ってるの?」
「そうそう、それを知らせにきたんだよ」
『俺はこの通りになった、ってな』
「……?」
「えっ?」
「あれ?」
「へっ?」
――
みんなから驚きの反応が返ってきて、やっとゼレカの事を話し終わった
『そういうわけだから皆、今はこれが俺だ』
「……未だに信じられん」
「意識が剣に乗り移ったなんて、聞いた事ないわよ」
皆の疑問にどう答えるのか気になるなぁ
『それなんだけど、さっきの奴が使った魔術は恐らく魔力を散らせる能力があったんだと思う。それに加えて煉帝剣は魔力を吸収する、だから散った俺の魔力を煉帝剣が取り込んで意識が移ったんだ』
説明が長いね
「という事はゼレカさんの魔力をまた身体に入れ直せば解決ですね♪」
『ところがどうも邪魔されてる感じなんだよ。魔力を放出するとまた吸収されてって、その繰り返しさ』
やれやれって首を振ってる気がする。だっていつもそうしてるもんね
『だからあくまで俺の考えなんだけど、さっきのマーベル・ベンクって奴倒しゃあいいと思う』
「術を解くには術者を倒すのがセオリー、だからね」
「……他に手がないんじゃそれが一番だな」
「これからの事、なんとなくだけど決まったね」
『どの道奴は野放しにしとけない。だからってわけじゃないけど、少し特訓しようかエレス』
「特訓?」
『一応俺も戦うつもりだ。そして俺を持ってるのは君、だから煉帝剣の扱いと二刀流さ』
そういえばさっき二刀流だって言ったっけ……ま、面白そうだからいっか
敏捷ランキング
ゼレカ>アラクネ>ベルゼブ>エレスナーグ>アスタノト>メフィスト
ゼ「速さに置いちゃ俺が最速だ」
エ「剣か魔法かで速さが随分違うね」
ベ「……俺は銃を使うだけでそこまで速くねえ」
アラ「その割にはメフィストが目で追えなかったわよ?」