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勇者と共闘 転移

エ「寝てる時にイタズラ……」

エレスナーグVision



ピチャ ピチャ


窓の外から水の跳ねる音が聞こえる。一滴一滴までしっかりわかるぐらいに、この部屋は静か


「……」


怪我もなにもないのに、彼は目を開けてくれない。でも、今にも起きて「あぁ……眠い……」とか言いそうなんだけどなぁ……


「ホントに……今にも起きくれそう……」


首元にまで伸びてる髪を除けて、今は閉じてるオッドアイを覗き込む。う〜ん、心配は心配だけど怪我はないから、そんなに心配はしにいよ?だってゼレカは強いもんね


「ふふふっ」


私の笑い声は雨の音に消されていく。試しにゼレカを外へ連れていこうかな?魔力不足ならそれで解決だね


「……でも」


その前にちょっとだけイタズラ。さっきの続きを、ほんのちょっとだけさせてね?


「よっ、と」


メフィスト達には少し休んでてって言ってある、だから誰も来ないはず。私は手慣れた様にベッドの上な横たわっているゼレカのお腹に座る。もうちょっとでキスだったのに止めちゃったから我慢出来ないよ……


「ん……」


優しく、いつもとは違う口づけ。舌も入れなければ血も吸わない、優しいキス


『……へぇ、そんなに優しくで満足出来るのか』


「!?」


今、確かにゼレカの声が聞こえた。でもゼレカは目を覚ましてない


「ゼレカ、何処にいるの!?」


『あ、声聞こえんのか』


また……何処、何処から!?辺りを見渡しても何処にも見当たらない、でも確かにこの部屋にいる!!


「もう……意地悪しないでおしえてよ!」


『それは君もだろ。いつもはもっと強引なのに……』


「……あっ///」


そ、そっか、今の……見られちゃったんだ。な、なんだか、そう考えると少しだけ恥ずかしいかも……///

『ふっははは、冗談だよ』


「……後でまたしてやる///」


『っ!?』


私の言葉に反応してブルブルと震えた気がした。それにしてもゼレカは何処にいるんだろ?さっきより頭も冷静になってきたから、聞いてみる


「それでゼレカ、今何処にいるの?」


『君の右足の下』


「右足……?」


ゼレカに言われた通り、足を見てみる。そこにあったのは……


「『煉帝剣』……」


ゼレカが持ってる中で一番強く、その剣は煉獄の帝王が自分の願いを叶える為に造ったって前に聞いた


『そ、なんでか知らないんだが今の俺の意識は煉帝剣に宿ってるんだよ』


喋る度に煉帝剣は煌めきと一緒に輝く。その輝きが、正真正銘ゼレカなんだってわかる


「それじゃあ意識が戻らなかったのって」


『こっちに意識があるんだから戻るわけないな』


とりあえずゼレカから降りて、その腰に差してある鞘ごと煉帝剣を手に取る。それにしても全く動じないゼレカもゼレカだね〜


「じゃあいつ頃から目覚ましたの?」


『そうだな……調度雨が降ってきて、その音で起きたと思う』


「なんでもっとはやく教えてくれなかったの!」


そんなに早かったらイタズラもしなかったのに……///優しく、いつもゼレカの頭を撫でる時みたいに剣の柄を撫でる


『おっ?撫でられてる』


全く……でももう少しだけこのままでも良いよね?


雨の音が止まない中、私は一本の剣を撫で続ける

防御ランキング



メフィスト>ベルゼブ>エレスナーグ>アスタノト>アラクネ>ゼレカ



エ「ゼレカが一番低いんだ……ちょっと意外」


アス「ゼレカさんもアラクネも元々人間だから?」


ベ「……お前が一番か」


メ「回復するんだから、先に倒れちゃ意味ないでしょ?」

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