勇者と共闘 殲滅
デ「躍動感に欠けるな……」
ゼ「お前の技量だろ」
ベルゼブVision
……魔獣ってのも、呆気なかったな。たった今仕留めた数十の魔獣の山に腰かける
「……」
『数が多いから各個撃破』っつった割にはあんまいなかったな。そもそも魔獣は頭がよく働く、だからこんな数での集団行動はしないはずなんだ……。だが、
「……嫌に統率執れてたな」
ここだけが引っ掛かる、頭の良し悪しは抜きに考えても異常だ。この襲撃も無差別に見えるが明らかに『陽動』……何かあるな
「……ふっ、面倒は誰かしら考えるか」
柄にもなく頭使っても意味無えか
「あ、あの……」
誰だ?声の元へ向く
「『アークテスタメント』の方ですよね?」
「……ああ」
「よかった、もう来てくれたんだ……。申し遅れました、私はここの魔王のケラギアと言います」
……ヒンブルの魔王か。見たところあんま戦闘向きじゃなさそうだ
「緊急の支援、誠にありがとうございます」
しっかりと礼をされる……こういうのに慣れてないから困る
「……そういうのは隊長に言え。俺はあいつの頼みを聞いただけだ」
「いえ、助けて頂いたのだからお礼を言うのは当然です」
「……そうか」
「お話中失礼します」
……やっと来たか。さっきからずっといたのは分かってたんだよ
「あっゼレカさん、どうも…」
「お礼ならさっきそこの代表が承ったよ。それよりも、ざっと見て来たんだけど住民は大丈夫なのか?」
「さっきまで私自信、城で回復作業に当たってましたので大丈夫です」
「そっか、住民は大丈夫そうだな。それじゃあ――」
やっぱ、面倒は隊長に任せるに限る……その間少し寝てるか?どうせアスタノト達も苦戦してねえだろ。後残ってるのは……アラクネだけか?いつもならさっさと片付けてる気がしたんだかな……
「――おい、ベルゼブ。皆戻って来たから報告会だぞ」
「……ああ」
いつの間に戻って来たんだ?……俺が寝てただけか
デ「単純なパワー……小細工なぞ使わずに純粋な力のみのぶつかり合い」
ゼ「中二ってないでとっとと見せろ」
力ランキング
ゼレカ≧ベルゼブ>アラクネ>>メフィスト>エレスナーグ≧アスタノト
メ「へぇ……」
アラ「予想通りと言えば予想通りだわ〜」
ベ「……俺と隊長が同じだというのが納得できん」
ゼ「魔力使ってごまかしてるからだろ?俺はそんなに力無いぜ」