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パレストです

………


………


………いない!!


おいおい、どこにもいないぞ?此処ホントにパレストだよな?違う国じゃないよな?ええい、誰か、誰かいないか!」


「はい?」


「え?……」


……うん、もしかしなくても声に出てたましてね、はい。ちょうどいいか、そういう事にしよう、それが良い


「あの…」


「いやぁ、助かった。どうにも迷っていたんだが、地獄に仏とはこの事だ」


仏とか言って分かるのか?人間界とは言っても、俺の居た世界とは別物だもんなぁ


「それで、聞きたいんだけど、スティっていう女の子を知らない?」


「私、ですけど?」


「…………ん?ごめん、ちょっと幻聴が聴こえた。もう一度聞いていい?君がスティ?」


「そうですよ」


同名の人か?確かスティって……


スティの特徴


・身長160㎝ぐらい


・首までのショートヘア


・金髪


・大体年齢にして15歳?


・ぱっと見街の娘


今目の前に居る人の特徴は


・身長167㎝ぐらい


・腰まではあるロングヘア


・金髪


・20歳ぐらい


・ぱっと見、王女様


共通点金髪だけじゃん


「それで私に何か?」


「あー、うん、他人の可能性あるから確認するけど『アレク』って知ってる?」


俺の知っているスティならアレクを知らないわけがない。これで知らないって言われたら絶対人違いだぜ……


「知ってるも何も、私の婚約者ですよ」


「ふぅ……良かった。人違いじゃなかった」


一安心一安心


「スティ、今度の……そちらは?」


背後から男の声が聞こえた。多分アレクだろ、やっぱりそうだ


「城の中で迷って仕舞われたようです」


「迷った?えっと、貴方はどちらから?」


「はぁ、俺の事覚えてないのか?」


『?』


ありゃ、マジで覚えてないのかよ……


「俺はゼレカ。『魔神』って言えば分かるか?」


「あ、あぁ!ゼレカさん!お久しぶりです!」


スティは思い出したみたいだな。当然ちゃ当然だけど、アレクは一度殺っちまったし


「スティ、どなただったか?」


「以前、魔界で会った方ですよ。ほら、前王の時の」

「あっ、あの時の魔神さんか!懐かしいな」


前王?懐かしい?そんなに時間は経ってないと思ったけどな


「あー、それなんだが、俺が来た時から何年経ってる?」


その質問に、スティが少し考えて答えてくれた


「たしか、5年は経過してますね」


5年か……道理で、スティの話し方や姿が変わってるのも納得


「あの時は蘇生してもらったみたいで助かりました」


「蘇生っても、完全に死ぬ前に回復しただけさ。流石に、死んだやつは生き返らない」


神でもない限り、な


「いえいえ、そのおかげで私はスティと婚約し、奴隷制度も撤廃する事が出来ました」


「あっ、撤廃成功したのか。それは良かった。あのゲス王がよく認めたな」


何だか言葉が変になった。どこか身体がおかしいのか?後で治療リカバーしとくか


「いえ、前パレスト王は頑なに認めなかったので全国民による革命を起こしました。それで、今は私が王座に就いています」


「現パレスト王って事か、それならもう一つ言う事があるぞ」


スティに会おうとした最大の理由だ


「パレストに侵攻かけてた魔界を潰したんだ」


「そういえば他の魔界がって言ってましたね」


結局はあれもヘルヴォート、もといカタンテアの仕業だとわかった。珍しく大仕事したな、俺


「だから多分、侵攻はなくなると思う」


「そうですか!それはアウグストの民も喜びます!」


「アウグスト……その言葉ってなんか……あ、鏡の」

鏡なんてすっかり忘れてた。さっと空間からさっきの鏡を取り出す


「すっかり忘れてたんだが土産持って来たんだった。そのアウグストで造られた鏡なんだとよ」


「土産なんてよかったのに。でも、お気持ちは有り難く受け取らせていただきます」


ふむ、5年前は『ありがとう』だったのに、随分丁寧になったもんだ


「アウグストの鏡と言えば、アウグストに召喚された勇者が居なくなった事で、パニックに陥ったアウグスト王が自らを戒める為に造ったと言われる物ですね」


「へぇ、詳しいな」


「この辺りでは有名な話ですので」


アウグストの勇者って、居なくなるだけでそんなに騒がれる程強いのか?他の世界の勇者の扱いなんて、良くて騎士、悪くて犠牲スケープゴートと共通だぞ?たまに強い奴とかいるけど、俺とか。


あ、やべ


「久しぶりに来て良かったよ。幸せそうだし、平和みたいだもんな」


「はい、これからもこの平和を保ち続ける事を目標にしていきます」


「私一人では力不足ながらも、スティと……いや、国民全員でこの国を支えていきます!」


俺が手短にまとめると、二人とも察したのか別れを告げてくる


「んじゃ、がんばれよ二人とも」


テレポートを起動させる。犠牲云々言ってたら、エレスのショボンとした顔が浮かんだ。いわゆる、ホームシックだな

デ「さぁ、今回のゲストは誰でしょう?」


エ「ゲスト?」


ゼ「この流れだとスティとアレクだろ」


デ「正解は……?この方達だ!!」


過去ゼレカ「……」


過去エレス「……」


ゼ「はぁ?」


エ「えぇ!?」


デ「まだ打ち解けてない時の二人だぜ、時間にすると『gea of destiny』前半」


エ「それって……」


ゼ「一番ギクシャクしてんじゃん」


過ゼ「……」


過エ「……」


デ「そういえばまだ魔力についての説明をしていなかったなぁー、と思い不定期に4人で説明してもらおう企画です」


ゼ「ネタがないんだな」


エ「だね」

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