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パレストへ行こう

エ「ゼレカ〜?どこ?」

ゼレカVision



――パレスト王国


久しぶりに来たなぁ……スティ、元気にやってるのか?


テレポートで着いたのがたまたま城下街の外れだった為、城を目指して歩いてたりする。おっ、珍しい鏡だ、三面鏡みたいに幾つも開く


「珍しいだろ、今朝入った一点物なんだぜ?」


鏡を見てたら人懐っこそうな女店主が話し掛けてきた


「何処から入ったんだ?こんなの見たことない」


「此処から西にある『アウグスト』って街から入って来たんだ。なんでも、そこの王様が自分を戒める為に造らせたって話しだが、他の地域では恋愛成就に効くらしいよ」


「……なんで戒めの物が恋愛成就に繋がるんだ?」


「そりゃああんた、鏡があれば好きな人との時間を倍過ごせるじゃないか」


……つまり、鏡の中でもいちゃつくからってことか。とんだ戒め物だな


「ふふっ、まさかその王も、自分を戒める為の鏡が恋愛成就の鏡になってるなんて思いもよらないだろうな」


「というわけで、どうだいお兄さん。一つ買っていかないか?」


「ありゃ、これは商売の上手いことで。そうだな、ちょうど手土産も欲しかったし、貰おうか」


「毎度♪」


そんなに大きくないうえに、一点物なら被ることもないだろ。割れると危ないので空間にしまうのであった、ってな。……何言ってんだ俺


と、ここでアルフォートのツッコミが入るはずなんだが、またバルチスについているらしい……だから出番がないんだろ


「ん?」


甘い匂いが漂ってる……場所は……あそこか。露天の女の子が何やら生地を練っているのが見える


「あ、いらっしゃい」


甘い匂いに釣られふらっと寄ってしまった


「甘い匂いに誘われました?」


「見事に誘われました」


言うなれば、花に群がる蜂のように


「お客さん、旅の方ですか?」


「まあそんなとこだな」


「これはパレスト名物のピークイエと言うものです。旅の思い出に、お一つどうです?」


「じゃあ、とりあえず一つ」


「はい」


女の子から渡されたピークイエは見た目クレープだった


早速口に入れてみる


「美味いっ!」


「それは良かった」


なんだこれは!アイスのようなのに食感がクレープだ、ヤベェ……俺毎日此処来たい!!


「後もう七つ程貰える?」


「はい、大丈夫ですよ」


七つ買ったからと言って、全部俺が食べるわけじゃない。一応土産として持って帰る予定だ……我慢が利けばだが


「ありがとうございました」


ピークイエはしっかり仕舞っておく


さーて、寄り道が多くなったけどそろそろ行こう、うん着いた


「誰だ?」


「あー、怪しい者じゃないってことで入れてもらえないか」


「誰がどう見ても怪しいだろ」


そりゃごもっともだ


「それもそうか。お仕事ご苦労さん」


「なんだったんだ?」


なーんて、諦めると思うか?


「『変色ステルス』」


おお!身体が見えなくなった


この魔術は昨日アスタノトから教えてもらって初めて使ってみた。これで普段どうしてるのか気になるな……


「よ、っと」


勢いをつけて城壁を飛び越える。目算で20m、オリンピックだったら世界記録を更新だな


「えーっと、スティは何処にいるんだ?」


やたら長い廊下が続いてるな……ま、どっかにいるだろ

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