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本名

ゼ「ゼレカ・ハヅキ、本名葉月零花。あんまり覚えられてないだろうなぁ……」

ゼレカVision



ふわぁー……眠い。なんだか無性に眠い


何だか「お客様」が来るらしく、エレスの護衛として俺も同席させられることになった


「エレス……寝てたらごめん」


「そんなに眠いの?だったら寝ててもいいよ」


「それじゃあ主のお言葉に甘えて…」


「寝てる間に悪戯し放題だからね♪」


あっ、寝るなということですか。わかりました


「冗談だよ」


冷静に返してはみたものの、眠気は治まらない


たっく……誰だよお客様って……


カチャン


扉が開かれる音と共にその客が姿を現した


「どうも、ヒンブルの魔王のケラギアという者です」


ん?


「あれ?ケラギアじゃん」


「ああ、ゼレカさん!お久しぶりです、先日は有難うございました」


なんだ、客ってケラギアだったのか


「ゼレカの知り合い?」


「ちょっと前にね」


「今日は挨拶に来ました。本当はもっと早く伺おうと思ったのですが、何分ヘルヴォートの事があったので……」


そっか、ヒンブルに行った時ヘルヴォートがどうだって言ってたな


「私はヒンブル第十三代魔王のケラギア・ヒンブル・キャメリアスです」


深くエレスに対してお辞儀をする。礼儀正しいんだろうが、俺から見たらちょっと堅物に思えるな


「私はニンブルケティックの魔王兼魔王姫のエレスナーグ・デルト・ネメス・ニンブルケティックよ」


……ん?デルト・ネメス?確か俺にはクルスト・エルって名乗ったよな……


まぁ今はなんかお話中みたいだし、後で聞いてみよ


それからエレスとケラギアの挨拶を見ていた


――


「では、これで失礼します」


「ええ、良い国になることを期待してるわ」


「有難うございます。ゼレカさんも、お会い出来てよかったです」


「おう、またな」


パタッ


本当、礼儀正しいよなケラギアって……多分女だからだけじゃないんだろうけどさ


「ゼレカ、随分仲良さそうだったよね」


おっと、話そうかと思ったら先に話し掛けられた


「そうだった?あんまり意識したつもりないんだけど」


「ホントに?」


「ああ」


何か不機嫌そうな気がするけど、俺何かしたか?


「……いいわ。ゼレカが私を好きでいてくれるなら」


今度は笑顔で許してもらった。一応訂正


「俺は君を好きでなんかいない。君を愛しているんだ」


「ふふふっ、絶対言ってくれると思ってた」


謀られた!?くっ、まあいいか。それより……


「エレス、さっきデルト・ネメスって名乗ってよね」


「うん」


「じゃあ、俺が魔界に来た時にクルスト・エルって言ったのは?」


「あれ、私ゼレカにクルスト・エルって言ってたんだ」


「偽名だった?」


「ううん、どっちも正しく私の名前なんだ。クルスト・エルは本名でデルト・ネメスは魔王としての名前なの」


「へぇ……」


「あんまり本名で名乗ったことなかったんだけどね」


「俺には教えてくれたんだ」


「!!う、うん……」


急に元気がなくなった?


「ふむ……それはともあれ、午後までフリーだから戻ろうよ」


「そうだね」


まだ元気ないな……


「……」


「ゼレカ?」


「……」『気分転換に散歩行こうのジェスチャー』


「えっと……『身体を使ってサボテンを作ろう』?」


「どうやって。気分転換に散歩でもしようって動きだよ」


「あっ、そうか。うん、行きたい!」


「また空中散歩にする?」


「ゼレカにまかせるよ」


うん、元気になったみたいだ。この後にもう一仕事あるのに……

エ&アス『む〜……』


メ「二人して何唸ってるの?」


エ「何で私達の周りの人って大きいのかな」


アラ「大きい?」


アス「胸の大きさが」


メ&アラ『……』


ペタン


メ「あっ、でもほら、逆に大きい人ばかりだと小さめが目立つっていうか……」


エ&アス『ぐっ……』


メ「あっと、た、平らだなぁとかじゃなくて!」


エ&アス『はぅっ……』


メ「あ、えーっと、アラクネも何か言ってあげてよ!」


アラ「そう言われても……男の子って巨乳好きだし」


エ&アス『……』


メ「ちょ、ちょっと!エレスナーグもアスタノトも撃沈しちゃったわよ!?」


アラ「ふふふ♪」

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