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100話記念『地獄絵図』

デ「祝100話」

ゼ「……痛っ、頭痛ぇ」


何でこんなに頭痛がすんだ?


そうだ、確か……


――回想


エ「皆、今日はパーッとやろうよ」


ゼ「今日って何かあったっけ?」


エ「うん、とにかくいい日なの」


ソ「パーッとって言うとお酒かなんか用意しようか」


アス「お祭り騒ぎだね」


ベ「……祭りか。悪くないな」


メ「あんまり飲み過ぎないでよ?皆酒癖悪いんだから」


アラ「まあまあ、いいじゃない」


エ「それじゃあ準備もできたことだし」


ゼ「やるか?」


『カンパ〜イ!!』


――回想終了


ゼ「あぁ……そうだったな」


エ「あ、あのゼレカさん。起きたのなら助けてくれませんか?」


随分酔ってるなエレス……つーか助けてとは?


ソ「エレス〜、カワイイ〜」


いつも以上にギュッとソルに抱きしめられてた


なんかソルはいつもと変わらない様にも思えるけど、明らかに顔が赤い


ゼ「ん……多分どうすることも出来ない……」


エ「えぇ?なんでですかぁ?」


ゼ「なっ……!?」


軽く瞳が潤んでるだけでも凶器なのに、上目遣いだとっ!?


恐ろしやエレス……これで堕ちない俺はいない!!


ゼ「ソル、まだ飲み足りないんじゃないか?ほら」


ソ「そう?ゼレカがそういうならもっと飲んでもいいかな〜」


真っ向からソルに言っても無駄だろうから酒を勧めるという形でエレスを解放させた


ってか、どんだけ飲む気だよ……


エ「た、助かりました。ありがとうですゼレカさん」


ゼ「あんな顔して頼まれたら、いやとは言えないよ」


軽く頭を撫で回す。さて、どんな反応を見せてくれるのか?


エ「はわぁ〜、気持ちいいです」


ありゃ、予想通りじゃない反応だな。てっきり、照れて赤くなるか、怖がってビクッとするかだと思ってたのに……


ゼ「……エレス」


エ「はい?」


首をちょこんと傾げるのがまたカワイイ!


そんなこんなで拍車が掛かった


ゼ「押し倒していい?」


爽やかな笑顔だ。決まったろ


エ「我慢してください」


ニコッと微笑まれた


くっ、何故だ!?分かっちゃいたけどさ!


エ「それより、向こうで面白い事が起きてますよ?」



ゼ「向こう?」


指指した方に何が……


ベ「僕は……こんなんで大丈夫なんでしょうか?女の人は嫌いじゃないんです。むしろ好きなのに……」


アラ「そう、そういう時はゆっくり時間を掛けて慣らしていけばいいのよ」


アス「私でよければ、いつでもお兄ちゃんに付き合ってあげるね」


ベ「ありがとう、二人とも。ああ、僕にはなんて頼もしい妹と仲間がいたんだ」


メ「アッハッハ〜、早く頑張って私に触れるようにねぇ〜」


ゼ「何この地獄絵図」


やたら自虐し始めるベルゼブ


聞き上手になるアラクネ


ちょっと大人っぽいアスタノト


笑い上戸になるメフィスト


ベルゼブがああなのは知ってたけど、まさか皆が皆酒癖が悪いとは……


今現在、更に一升瓶を空にしているソル


畏まったエレス


後はなんか微妙にテンションの高い俺


エ「面白いですね」


ゼ「まあ面白いけど……」


そんな事よりどうやってエレスを怖がらせるかだ


俺は早くエレスを怯えさせて、そのうえで悪戯したいのに!……反省はしてない


ゼ「エ…」


エ「ゼレカさんて鬼畜ですよね」


いきなり後続の言葉を潰された!?


ゼ「ちょっ、まだ何も言ってないよ!?」


エ「目が物語ってます」


ゼ「!?」


エ「と、言うのは嘘です。ホントは口に出てました」


マジかよ……俺の計画が!?


エ「でも、始めの部分だけなら付き合ってあげますよ」


ゼ「始めの部分?」


言ってエレスは床にへたりこんだ


エ「ぐすっ……酷い事されるの……やだよぉ……」


言葉を失った


エ「ふわぁ、ごめんなさい!痛い事は……しないでください」


先程のように瞳が潤んでいるが、恐怖を孕んだ色をしている


エ「お願いです、どうか命だけは……そのためなら身体で、悦ばせますから……だから……」


ゼ「すみません、そろそろ我慢出来なくなります」


理性決壊まで秒読みに入ってたぞ


エ「ふふふ、どうでした?」


悪戯っぽい笑みを向けられた。なんだか初めて酔った時と性格が違うような……まあでも


ゼ「そそられた」


エ「そうでしたか」


また悪戯っぽく笑ったな……それがどれだけ俺の理性を壊してるか知らずに……


エ「かくゆう私も、少しだけゾクゾクしました。あの後、ゼレカさんに襲われると思ったら……」


少し身体を震わせた。でも、その震えは恐怖によるものではなさそうだ


エ「うふふ……主人が下僕に襲われる。なんて背徳感溢れるシチュエーションなんでしょう」


……うん、エレスは酔ってもエレスだ。方向性は違うけど、ドSに変わりない。あのナチュラルな反応の酔ったエレスが懐かしい……


エ「ところでゼレカさん」


ゼ「なんだい?」


エ「今夜は寝かせませんよ?」


おっと!これは大人の付き合い発言ですね!よっし!


ゼ「もちろん。君より先に寝る気はない」


エ「そうですか。それでは……」


コンッ


酒ビン?


エ「朝まで飲みましょうね」


ニコッと、とても素晴らしい笑顔でした。泣いてないよ?


ゼ「ふっ、いいだろう。朝まで付き合おうじゃないか」


そこで俺の記憶は途切れた……





ゼ「頭痛ぇ……」


なんでかはわかってる。それだけに悔やみ切れない……


エ「んぅ……」


ま、起きたらエレスが俺に寄り添ってたからいいけどさ。つーか、どれだけ飲んだんだ?


足元に頃がってるビンをざっと数えても十数本はあった


ソ「……ふふっ」


アス「すぅ……すぅ……」


メ「あんたは……」


アラ「むにゃ……」


そして酔い潰れた屍が多数


ベ「……ぉい、隊長。痛っ……何があったんだ?」


ゼ「まさか全員覚えてないのか」


ベ「……なんでか頭が割れそうに痛いんだよ」


ゼ「二日酔いだ酔っ払い」


俺もとやかく言えないけどな


とにかく、この事は俺しか覚えてないようなのでそっと胸にしまうことにした

デ「無事に100話を迎える事が出来ました」


ゼ「どこが無事なんだよ……痛っ」


デ「まあまあ。お前からすれば無事じゃなくても、俺からすれば無事だったんだよ」


ゼ「まあ、記念すべき100回目だ。ということにしといてやるか」


デ「これも読者の皆さんのおかげです」


ゼ「そんなの男が言っても嬉しくも何ともないぞ」


デ「それと、今日はホワイトデーですね」


ゼ「引き続きホワイトデー編をどうぞ」







アラ「ゼレカ、ベルゼブ。今日が何の日かわかってる?」


ゼ「むしろわかってなかったら朝からキッチンに居ないよ」


ベ「……同じく」


ゼ「つーわけで、はいホワイトデー」


ベ「……一応味見はしてみたが美味いかどうかはわからん」


朝から試行錯誤して作ったクッキーを、貰った時と同じ色の包装紙で包装してみた。ちなみにベルゼブはマシュマロを作ったらしい


アス「ホワイトデー?」


エ「ほら、バレンタインの逆でしょ」


アス「そー言えば……ああ!」


メ「すっかり忘れてたわ……」


ゼ「あれ?知らせてなかったんだ」


アラ「忘れてた時の為にね♪」


ゼ「ははは……」


後でソルとヴォル……って、ヴォルにはまたあいつに頼んで渡してもらうか


とにかく、無事に終わってよかった

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