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エピローグ

(13年前、最初のオープン日の一週間前)


 レイとラズは、レストランの開店準備を進めていた。


「ねぇラズ。二人が歳をとって、もし先に僕が君の前からいなくなったら、どうする?」


 レイは冗談めかしてラズに尋ねた。


「やめてよ、レイ。あなたがいなくなる想像なんて、できるわけないじゃない。

でも、そうなったら……レストランは閉めちゃうかもね?」


 ラズは、笑いながら、軽口で返した。


「ははっ、二人でせっかく作ったんだから、簡単に閉めないでよ。」


 レイも、本心じゃないラズの言葉を聞き流した。

 

「そうだ、その時は、僕はこの席の木漏れ日になって、光としてずっと君を見守ることにする。

僕の名前の通りにね。」


 ラズは少し不思議な顔をしながら、レイのどこか真剣な眼差しを受け止めた。


「そうしたら、君はこの店続けるしかなくなるだろ?」


 レイの言葉に、ラズは胸が熱くなるのを感じた。

 そのとき、頬を伝った涙の意味は、まだわからなかった。

 ラズは、準備に戻ったレイの横顔を、ただ目に焼き付けるように見つめていた。

 

P.S.

すべてのシャルル クレアな恋人たちへ


Fin.(一緒)

第2部

シャルル ラポーレ ラズ ― 幸せの証明 ―


掲載中


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