退屈な毎日を飼い慣らす方法
専業主婦になって息子が生まれて3年くらい経ち、自分の時間を持ち始めたら、それはそれで退屈さで気が狂いそうになっていった。
気楽にお茶できるママ友なんていない。
世間のほとんどのママ達は、共働きで一生懸命働いているか、あるいは少しでも節約しようと質素に暮らしている。
「ここは奢りますから」なんてお茶代を奢ろうものなら、途端に上下関係ができてしまい、私がマウントを取る側になってしまう。
「旦那さんが高収入でうらやましいな。」なんて言われたら、なんて反応すれば理想的なんだろう?
そんなことを考えていると、友達を作ることが面倒くさくなってくる。
だったら、いっそ、金銭を介した擬似友達を作る方が楽だ。
私は、SNSやバーやマッチングアプリ、配信動画サイトで見つけたお気に入りの異性や同性の人達に、謝礼料を渡して、遊んでもらうようになった。いわゆる「ママ活」と呼ばれるやつだ。
しかし、ママ活はママ活で、しんどい。
支援をやめる時が苦しい。
相手の態度が一変して私を敵とみなしてくるのは悲しいものがある。
金銭を介さずとも、優しい人間関係を築けたらどんなに幸せなことだろう。
大人と関わる時間が少ないと、一日、一日が過ぎるのが非常に遅く感じる。
私は、一日が早く過ぎてくれるように、「アマチュア活動」で時間を潰すことにした。
ひとりカラオケを動画サイトにアップすること、なろう系への投稿、好きな小説の写経。
これだけで一日3時間はあっという間に過ぎてくれる。
投稿した動画や、小説のアクセス解析を見て、ニヤニヤしているくらいの距離感が、今の私にはママ活よりも心地よいものになってきた。




