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四ヶ月目の朝カフェ
夫と毎朝カフェに行くようになって、もうすぐ四か月になる。
だいたい決まった時間に家を出て、同じ席に座り、コーヒーを飲みながら二時間ほど話す。
特別なことは何もない。けれど、この時間が、いつのまにか生活の一部になっていた。
オープンマリッジでのあれこれを思い出すと、今でも胸の奥がひりつく。
ただ、以前ほど強い痛みではなくなっている。
毎朝、言葉を交わしているうちに、心のどこかに溜まっていたものが、少しずつ薄まっていったのかもしれない。
話せば話すほど、夫の知らなかった部分が見えてくる。
純粋なところ、妙に寛大なところ、考え事をするときの間の取り方。
私は今さらのように、彼を一人の人間として見直している。
私たちは、ようやくスタート地点に立ったのだと思う。
夫婦だからといって、最初から信頼があるわけではなかった。
これから先、積み重ねていくしかない。
いつか、夫と一緒に何かを作れたらいい。
作品でも、形にならないものでもいい。
そんなことを、夢として考えられるようになった自分に、少し驚いている。
嵐のようだった出来事は、なかったことにはならない。
それでも私は、今日も夫とカフェに行き、家に帰り、息子の声を聞いている。
今はそれでいいと思っている。
この話は、いったんここまでにする。




