表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

散文

朗読様 ーあるプレイリストについてー

作者: 永井晴

僕があのプレイリストを作ってから何ヶ月もの月日が経った。早く、短い、密度の高い季節であった気がする。僕の生活と共に、あの幸せな時間を閉じ込めたプレイリストが紡がれていった。

もうこれ以上ないと思っていた、僕の幸福の時間が増える時、僕の世界は少し広がる。昨日、あの人に教えてもらった曲が、プレイリストに入った。偶然だった。人から教えてもらった曲なんて、殆ど入っていないのに。そしてまた、僕の生きる時間が少し伸びた。

ーーLife。生命、生活、日常、活力……

僕はいつもプレイリストをかけながら、この季節の終わりを描く。何度も、恐ろしい疑似体験をする。何気ない真昼の烈日の下、追憶とか、走馬灯とか、そんな感じを想う。曲と曲の合間にせせらぐ川の流れが、ふと永遠なんかを想像させる。

ーーImage。肖像、象徴、観念、記憶……

夜が段々と深まる。周りにあるだけの街の明かりは、麻薬のように僕を酔わせる。風が公園の木々を揺らす。ひどく遠くから届くこの光も揺らいでる。僕と一緒に冷たくなってゆく。

ーー真夜中まで、あと一曲なんて……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ