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転生したら天使のように優しい令嬢になったけどごめんなさいそんなに性格良くないので期待しないでください  作者: ブリージー・ベル (旧・瑚希)


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大好き、犬好きぐらいの違い

 少し強い言い方に内心驚く。テオの前に乗せられ腕に負担がかからないように後ろから支えてくれる。


「なるべく何も持たずに僕に寄りかかって」

「う、うん」

「ウイリアム、ジュード、後は任せた」

 

 馬が歩き始める



(テオ)


 アリスの腕に負担がかからないように馬を進める。ゆっくりアリスと話したい。


「ジュードを大好きだったアリスが戻ったなら・・」くそっ、もっとスマートに捻りを利かせて尋ねたかったのに


「ジュードのことを思い出したくて婚約解消したの。だけど・・」

「だけど?」

「・・・」


「ごめん、僕の調子が出ない」

「訊きたいことを教えて。答えるから」


「ジュードを大好きなアリスに戻ったと思ったんだ」

「ジュードを大好きだったことは思い出したけど、予想よりかなり幼い気持ちだったの。この一年で私も少しは大人になってたみたい。それにジュードのことを好きになったのって、テオに・・」


「僕に?」

「あー・・うん・・なんでもない」

「それ気になって眠れないやつだね」

「そこまで気にならないと思うわ」

「気になるよ」

「ずーっと私のことを無視できるぐらいなんだから余裕でできるわ」

「僕を許しきれてないみたいだね」

「あ、違うわ。今のは嫌味じゃなくて・・私もいつもの調子が出ないだけ」

「結構離れてたから・・」

「テオと話せなくてすごく寂しかったの」

「ああ」

「出会いや出来事もあったの。それを聞いて欲しかった」

「どんなこと?」

「ウイリアムが私のアイデアを形にしてくれて、感動してたら顔中キスされるわ舐められるわの件と、バートさんの研究所に行ってライアンさんに案内してもらって、不労収入が確定したわ!」

「・・ア、アリス?」

「すごいでしょ!ウイリアムもバートさんも天才だったの」

「ライアンさんも研究してるらしいんだけど、どちらかというと経営のほうを担当しているらしくてね」

「ちょっと待って」

「うん?」

「まず不労収入おめでとう?」

「ありがとう!これで万が一のときも一人で生きていけるわ」

「新たに登場した男性らしき存在については後で聞くよ」

「うん。あ、ウイリアムのこと?」

「すごく楽しそうに話すね」

「もう慣れちゃったから」

「慣れたの!?」

「ウイリアムは私のことが大好きなんだって。私の目の色も把握してなかったのに『ずっと好きだった』って言うのは不思議なんだけどね」

「んー・・そこじゃない」

「あ、キスのこと?」

「どうしてそう軽く話すの・・」

「キスってドキドキしないのね。犬に舐められてると思えばまあスキンシップかなって感じ」

「アリス?!」

「一応ウイリアムも人前ではそんなことしないし、キスされたのもその日だけだし大丈夫」

「いやいやいやいや」

「ほんとはちょっとショックだったんだけど・・ウイリアムのこと大好きだし、無理矢理されたとか思いたくない」

「・・・」

「それに本当に慣れたの!ウイリアムともし結婚したら知的財産共有できて一石二鳥かもしれないし」

「思ってる以上にやばかったんだな」

「ん?何?」

「アリスから離れたことを猛烈に後悔してるよ、今」

「テオも不労収入欲しいの?」

「今度は何を思い込み始めたんだ?」

「猛烈に後悔してるんでしょ?今度アイデア出すときに一緒に来る?」

「どうしてアリスは僕への思い込みが激しいんだろう」

「また間違えたかしら?」

「僕がアリスを大好きだからこそ離れようとして、ジュードと幸せになればいいと思っていたらウイリアムとおかしなことになっていて、僕の頭がおかしくなりそうだって考えられないのか」

「えーっと・・テオが私を大好きで・・うん、私も大好きだよ!」

「わざとやってる?」

「何を?」

「お互いの言葉の種類が全然違うんだけど」

「テオは私のことが大好きで、私もテオが大好き」

「合ってるけど不正解」

「そう?」

「・・ウイリアムにどんなふうにキスされた?」

「もう顔中くまなく。頬なんて食べられたわ」

「※□※△」

「あ!耳にもキスされた」

「あの野郎」

「口を開けてって言われたのはびっくりしたわ」

「・・・開けたのか?」

「開けてない」

「開けたらほら、大人な感じになるんでしょう?」

「なんでアリスがそんなことを知っているのか今度聞かせてもらうよ」

「それは気にしないで」

「そこ重要だから」

「そんなにキスに慣れたなら、僕がしてもいいよね?」

「それはちょっと」

「おかしいね」

「だってそれでオッケーしたら私ただの浮気者か貞操観念がおかしい人になっちゃうじゃない!ウイリアムは私がぼーっとしてるときにいきなりしたの!事故よ。自分もウイリアムも責めたくないから事実を受け入れただけよ。離してくれなかったし」

「よーくわかったよ」


「なにが?」

「アリスが優しいってこと。傷ついてないふりが上手ってことも」

「優しくないし傷ついてもいないわ」

「アリス」

「・・・テオに危機感持とうねって言われてたのに・・」


 そこか。アリスが素直になれない原因が僕の注意だったのか。


「アリスに初めてキスをしたのは僕だからね」

「・・え?」

「宿題にしてたのに思い出せてないな?」



「僕たちは結婚を誓ってキスしたんだよ」

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