表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/69

27 ループ3 再び、幕が上がる

 目覚めたのは天蓋付きのふかふかのベット。

 そしてベッドのそばには心配そうな顔でのぞきこむミザリーとメイドのアナ。


(私はまたもどってきた)


 ミザリーを見た瞬間怒りが湧き上がって来て、飛び起きようとした。しかし、病み上がりの体は思うように動かない。


「まあ、レティシア、急に動いては駄目よ。あなたはひどい流感にかかっていたのだから」


 そう言ってミザリーが困ったように眉尻をさげ、レティシアの額の汗を拭こうとする。


「私に、触らないで」


 ミザリーはレティシアのきつい言葉にショックを受けたようにびくりとする。

今ではそのしぐさすらわざとらしい。

 

 ミザリーが憎くて憎くてたまらない。いったいレティシアが何をしたと言うのだろう。彼女とはほとんど接点を持たないようにしたのに。どうしても殺されてしまう。いったい、何が原因なの?


 ミザリーは前回と同じで肩を落として出て行った。レティシアはそれをイライラとしながら見送る。


(いったい、なんだと言うの?)


「お嬢様、そんなこといって、ミザリーお嬢様は、お嬢様を心配してずっとついてらしたのですよ」


(殺されるたびにどれだけ苦しかったと思っているの? 意識を手放す瞬間の絶望と孤独がどれほどのものか。ミザリー、あなたには分からない)


 何回目かのアナの言葉を聞き流し、レティシアは何度も深呼吸をして怒りを抑え込む。今自分のやるべきことを考える。


 そうだ。まずリーンハルトとの関係改善だ。

 今までの態度を詫びに行こう。


 レティシアはアナに与えられた果実水をのみ、粥を少し口にした。それから、汗でべたべたな体を拭いてもらう。


 まだ、だるい体で立ち上がると、寝巻の上にガウンを羽織る。


「お嬢様、どちらへ」


 アナが慌てて、部屋の外に出ようとするレティシアを止める。


「アナ、私は大丈夫です。リーンハルトのところへ行ってきます」



 また殺されてしまうなどと思いもよらなかった。

 

 いま何をどうすればよいのか分からないけれど、やるべきことをやるだけだ。


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ